結果を出す手技療法のパイオニア

村上宥快和尚さん説法「教育・生活の条件とは」

村上宥快和尚さん(大正7年10月8日〜平成3年3月12日・享年72歳)のお話をまとめました。

宥快先生は学問は好きではありませんでした。

先生が上の学校へ入学しようとすると落第してしまったそうです。

学校へ行っても、中耳炎の後に耳が聞こえにくく、居眠りばかりされていました。そうして結局、学校をサボってばかりいたそうです。

そんな先生ですが、法を説くのには学歴や学問は一切関係ないことを証明されました。

知性である学問至上の考えが、心である情を上回ると冷たい冷酷な人間になり、寂しい人生を送ることになります。

本能、知性、理性、感情、意思がバランス良く丸くなることで心の働きも最大になります。

それを体得するには八正道を行ずるしかありません。拝んだり祀ったり、色々な行をしてもなにも得ることはできません。

教育・生活の条件とは

学校という教育機関がありますが、私たちの人生の目的としての役目を果たしていません。

なぜ果たしていないのかは、私たちは心の勉強のために、この世に生まれ出てきたのです。頭の勉強に生まれ出てきたのではありません。

いわゆる子供を育てるとは、子供を見る前に、自分の生活を八正道に照らして見てみると、よくわかると思います。

八正道とは宇宙の原則です。大宇宙の摂理なのです。私たちが、この世に生まれ出てきたということは心の勉強をさせて頂くことなのです。

今までは頭の勉強は学校で行ってくれますが、心の勉強は、お母さん自身が八正道を、自分で反省をし体験をすることが一番重要な問題なのです。

今のお母さんたちは、勉強さえすれば、学業に専念すれば、子供に仕事を与えないのです。

この世に出てきて、魂の修行ということは、衣食住を始めとする、生活そのものが魂の修行なのです。そのためには自活能力が必要なのです。

本当の子供に対する教えというものは、人を妬んだ時、恨んだ時、愚痴を言った時、腹を立てた時、頭へ来た時、このような心を子供が起こした時こそ、厳しく諭してあげるのが、一番大切なのです。

事勿れでは、いけないのです。社会へ出て、一本立ちできるようにするのです。

あの世へ持って還れるのは、調和と安らぎの慈悲と愛の心しかないのです。地位、名誉、勲章とかは持って還れません。

非物質の世界へ持って還ろうとすると抵抗が起きます。

抵抗が起きるのは必要がないものなのです。あの世へ還ってからでは遅いのです。

学校の教育と別に、私たちは、人を愛する心、人と協調する心、人を大事にする心、こういう心を養うのです。

普段からお母さんたちが心がけて、妬み、恨み、誹り、怒り、葛藤、闘争など、どんな条件があっても、忍辱(にんにく)させる訓練をしなければならないのです。

忍辱とは – コトバンク

イエス・キリストは、「右の頬を打たれれば左も出せ」「なんじの敵を愛せよ」ということをいっています。これは、広い高い心の条件がないと成し得ません。

私たちの意識という世界は、大宇宙の意識そのものが私たちの本当の世界なのです。それは、無限大の世界に波及していくのです。

頭の教育を「学」といいます。これは10%の働きです。心の教えは、「覚」です。こちらは90%の働きがあります。

先生は、この世で学問は、高等小学校一年しか出ていませんので、学問ということをおくびにも出されません。

しかし人間は、宇宙の原理を悟ってきますと、あらゆるものに活用ができるのです。これが90%の意識なのです。

子供を指導する場合に、一番重要なことは、人間は神の子、仏の子としての、八正道を土台として、それに反することがあったならば、それを諌めて下さい。

そうして一本立ちした人問は、どのような生き方をするべきかは、高橋信次先生の三体制理論があります。

二十四時間は、二十四時間の三分の一を眠る、これは神様のエネルギー補給です。後の八時間というものは仕事をするのです。仕事の虫になってはいけません。

その八時間は、肉体を保全するために、衣食住の条件を、これを贖うために仕事をするのです。仕事とは、財産や地位を得るためにするのではないのです。

毎日、十時間も十二時間も働いては心を亡ぼします。これを忙しいというのです。

後の八時間は、自分の体の手入れや、ご飯を食べたり、あるいは、その中で、一日に一時間か二時間位は、自分の思ったこと行ったことに対して反省を加えていくのです。これが家庭というものの生活です。

休日は、モーゼが言われるように、週に一回あれば事足りるのです。これは、普段できない仕事や休息に使うのです。

休みが、二回も三回もありますと心は腐ってきます。

今度は、何処へ行こうかとか、何をして遊ぼうかというために休日があるのではないのです。又、年中無休では心を亡ぼします。

これが神理なのですが、現代は、この条件より遠く離れています。学校さえも、週休二日に移行しようとしています。

このような愚行は神理ではありませんので、実行しようとすれば、必ず大きな反作用というものが出てきます。

1989年(平成1年)4月1日 東京講演会にて

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。鍼師、灸師、柔道整復師の国家資格にて治療を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。