村上宥快和尚さん(大正7年10月8日〜平成3年3月12日・享年72歳)のお話をまとめました。
なぜ病気をするのか
病とか家の中の不調和とかは、自分の心に反省を催すきっかけを作る一つの現象なのです。
例えば病気をするのは、妬み、恨みの心を持っていますと、神経系統や呼吸器官というものを、患いを催させるのです。
又、怒りや憎しみを持っていますと、心臓や脳に問題が出ます。
その心を気づかせるために、病気とか悩み苦しみというものが存在するのです。
ところが、この世に出てきますと、宗教では拝んで病気を治すとか、あるいは、お医者さんで治すとか、これも結構ですが、本来の条件は反省をするべき条件が必ずあるのです。
【注釈】宥快先生は中耳炎をこじらせて片耳が遠かったのです。
なぜ耳が聞こえにくかったのは、私は人の話をよく聞かない条件がありました。ですから人の話を聞けということが条件だったのです。
よく反省をしましたら、あの世で、お前は人の話を聞かないから肉体的な現象によって自分で悟れということだったのです。
本音と建前が違うという条件があります。
芸能人、芸術家というものは、人に見せるために、非常に自分の心を衒(てら)います。
てら‐う
てらふ 【衒う】
《五他》自分にすぐれた知識・才能があるかのように、わざと見せかける。また、知識・才能を見せびらかして誇らしげにふるまう
色々な病気の原因は、こういう心を直しなさいという、心に対する警告が大部分なのです。
今度は子供が、白血病や、心臓病や、急死する場合には、必ず、親の心の条件が作動するのです。
ですから、子供が引き付けたり、熱を出したりするのは、必ず、両親の不調和が子供によって現象化されてくるのです。
このことを考えますと、自分の心が本当に大切であることがわかってくるのです。
1989年(平成1年)4月1日 東京講演会より