「足のしびれ・坐骨神経痛」治る場合、治らない場合、治療の実際

私自身、腰椎4/5番の間、腰椎5番/仙骨1番の間にヘルニアが有り、腰椎5番が数ミリ前方に辷っています。

私自身の症状を治すために色々な治療を受けたり学びました。手術を行わずに良好な状態です。

この体験により、腰の病態に関して理解は深いと自負しております。

坐骨神経痛の違い

坐骨神経痛と言っても症状が出る疾患はたくさんあります。

  • 腰部脊柱管狭窄症
  • 腰椎辷り症/変形性腰椎症
  • 腰椎椎間板ヘルニア
  • 梨状筋症候群

画像診断の確定が必要ですが、症状と画像が一致していない場合が多々あります。

一番問題なのは

痛みやしびれを定量的に検査する方法が無いのが実情です。

100年経っても発明されないと言われています。

世界標準のメルクマニュアルの解説

腰部脊柱管狭窄症 – 06. 筋骨格疾患と結合組織疾患 – MSDマニュアル プロフェッショナル版

坐骨神経痛 – 06. 筋骨格疾患と結合組織疾患 – MSDマニュアル プロフェッショナル版

腰痛 – 08. 骨、関節、筋肉の病気 – MSDマニュアル家庭版

梨状筋症候群 – 25. 外傷と中毒 – MSDマニュアル家庭版

治る場合のしびれの変化

全くしびれない時間帯がある場合は治りやすいです。

治る場合は、治療をするとしびれの範囲が移動したり、範囲が狭くなっき来ます。

しびれがだんだんつま先の方に集約されるタイプと、だんだん腰の方に集約されるタイプです。どちらになるかは治療をしないと分からないです。

しびれが集約されると、余計にしびれると勘違いされて治療を中止される人もいます。もったいないことです。

人間の感覚を的確に説明するのはたいへん難しく、毎回、どのような表現がその患者さんにとって分かりやすいのかを考えています。

腰部脊柱管狭窄症

もはや、老人病と言っても過言ではありません。

検査をすれば、高齢男性には脊柱管狭窄があります。症状が出る出ないは別の話です。

50メートルしか歩けないなら手術の検討も必要ですが、全快は難しいと考えましょう。

高齢や発症してから時間が経っているのは、しびれは手術しても変化がない場合が多いです。

当院の治療結果から

痛みやしびれは治療で改善しますが、改善度合いは、治療を続けないと分からないです。

60.70歳代は良い結果が多いです。80歳以上は、ご本人さんの体力があるかどうかで、治療結果に違いが出ます。

腰椎辷り症/変形性腰椎症

腰椎辷り症は女性に多い疾患です。変形性腰椎症は男女問わずです。

女性は関節か緩いので仕方のない一面もあります。腰椎辷り度合いか進行すると、腰部脊柱管狭窄症になります。

減量と筋トレで、腰部を丈夫にすれば症状は和らぎますが、それが出来ないから辷り症になるとも言えます。

当院の治療結果から

これは殆ど改善します。関節が緩いので治療にも反応しやすいです。

高齢になれば腰椎が滑らないような手術が必要になる人もいます。これも女性特有の関節が緩いのが原因です。

腰部椎間板ヘルニア

若年者から高齢者まで罹ります。

実際、ヘルニアか出でも貧食細胞が食べてくれて、1ヶ月くらいで症状は落ち着く場合か多いです。

しびれが取れない、力が入らないのなら、積極的に手術を考えましょう。保険治療の手術で十分です。レーザーなどの自費の手術は不要と考えます。

当院の治療結果から

発症直後から治療は可能で、良好な結果が多いです。最初のコルセットを使っての安静が大切です。

発症直後に足がしびれたりするのは、手術になる場合が大きいです。

梨状筋症候群

長年、見落とされてきた症状です。

お尻の中の筋肉の異常緊張があると発症します。

厄介なのは、症状が腰部脊柱管狭窄症、腰椎辷り症、腰椎椎間板ヘルニアと全く一緒です。

手術してもあまり改善しないのは、この症候群が考えられます。

当院の治療結果から

下肢のしびれがある患者さんには、全員この治療を行います。

変化がない場合は、他の疾患を考えられるので、診断的治療として行います。

しびれと情緒は密接に関連している

しびれの強弱と情緒は関連しています。

通常のお薬を飲んでも、ブロック注射をしても改善しないなら、考える必要があります。

家庭や職場の環境が厳く、それに影響されるなら、そのような科を受診して適切なお薬を飲むのも良いと思います。

これで解決される場合もあります。

手術の必要性

少ししか歩けない、排尿排便に窮する場合は手術が適応と考えますが、全快は難しいです。

実際、手術の大好きな先生はいます。診てもらうにも、手術賛成派か反対派で当然意見は変わります。

若くての腰部椎間板ヘルニアなら、ためらわずに手術も有りです。現在は、低侵襲性の手術があるので大丈夫です。

残念な実情は、高齢者は手術を行っても1.2年で症状が再発する人がいます。

腰の疾患になるのは腰が弱いから

手術をして、再び悪くなるのは、痛みやしびれが取れて調子に乗って動き過ぎた場合があります。

手術をしたら、動く量は以前には戻せないと固く守らないといけません。

腰部椎間板ヘルニアを手術してヘルニアが取れても、もともと腰は弱いので体力作りは必要です。

スクワットなど足のトレーニングでは、ウエストベルトは必ず付けましょう。

当院の治療

前医の治療が悪かったと言われる人も多いですが、その時点での体の状態を診ていなのです。

体は刻々と変化しますので評定のしようががありません。ご承知下さい。

治療内容

1回で最大限の治療効果を出すために、これだけの治療が必要になります。

鍼治療は、治療に対する感受性に個人差がありすぎ結果の予測は不明なので、当院では最初は希望者のみに実施します。

手技治療を主体にして、結果が出ている治療を行います。

  • 外側脊髄視床路への神経促通
  • 関連する脊椎椎間関節や仙腸関節の可動性回復
  • 骨盤と肋骨の動的可動性の回復と立位体幹軸の修正
  • 患部の悪玉活性酸素除去
  • 患部の血流改善と下肢筋群の筋力向上

10回くらい(約3ヶ月)治療し、改善するかを判断します。

2018年に新しい坐骨神経に対するアプローチが分かりましたので、対応する症状の幅が広がりました。

84歳女性の痛み止めが効かない長年患っている坐骨神経痛にも有効なことがわかりました。

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この記事を書いた人

村坂 克之

村坂 克之

村坂療法の創始者、小又(こまた)接骨院院長です。
国家資格である柔道整復師、鍼灸師にて、科学的根拠(evidence)の西洋医学と実証経験の東洋医学の調和を図り治療に当たっています。
実証経験とは症例(n=1)の積み重ねのことです。
特に手技治療においては臨床の蓄積が治療成績につながります。
通常の治療で改善しない人、検査が異常無しでも症状がある人、手術を検討されている人、手術後の後遺症でお悩みの人は、どうぞご相談下さい。
手術の選択する場合でも、事前に治療や独自リハビリなど行うことにより術後の結果が良くなっている症例も多いです。
施す治療に100%の正解はありませんが、お力になれば幸いです。