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高齢女性の手が上がらない肩関節の痛み、「腱が切れてます」と言われたときの心構え

高齢女性の肩の痛みで、腱板や腱の損傷がある場合は、手術が必要になる場合があります。

エコーでは誤診も多いので、確定診断はMRIで肩専門医が1番信用できます。

腱板や腱が切れると肩は上がらない

最近、高齢女性にそのような症状が頻発しており、早期発見の早期治療が大切です。

疑われる疾患

  • 腱板断裂(上腕二頭筋腱断裂を含む)
  • 石灰沈着性腱板炎(石灰性腱炎)
  • 変形性肩関節症
  • 絞扼性神経障害
  • 頚椎疾患
  • 神経原性筋萎縮症
  • 腫瘍性疾患
  • 内臓からの関連痛
  • ほか

最初は経過を見ます

高齢者の場合、断裂があっても即手術と言うわけにはいかず3ヶ月程度経過を見ます。

その時点での病状の変化を鑑みて手術をするか判断されます。

手術も、その人の日常生活がどうなのかが重要になります。

よく言われるQOL(クオリティーオブライフ)が大切なのですが、その人その人により求めるものが当然変わってくると思われます。

これからも手を使わないといけないなら積極的に手術を選択した方が良いですし、手術するタイミングも生活様式から考えましょう。

手術は専門医に

手術は肩の専門医にお願いしましょう。

内視鏡の手術が主流で、固定は4週間ほどです。

リハビリは早期より開始するので、昔のように、腱は縫合できたが肩が上がらないままということは無いようになってきています。

上腕二頭筋腱断裂は経過を見ても大丈夫な場合も多い

高齢者で肩を上げなくても日常が過ごせるなら、手術は無理矢理すすめることは無いでしょう。

3ヶ月から半年かけて徐々に慣れて、肩が上がるのが多いです。

この記事を書いた人

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。柔道整復師、鍼灸師の国家資格にて施術を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。