結果を出す手技療法のパイオニア

腰部脊柱管狭窄症の痛みとしびれ 外側脊髄視床路の治療で症状半減した80代女性

毎日、お尻や足にしびれが出て辛かったそうです。

この患者さんは2年ぶりに来院されて、日々のしびれの辛さをコンコンと語られます。

飲み薬の効果は今ひとつのようでした

飲み薬や物理療法を保存療法と言います。

保存療法では、効果が劇的にあるというのは難しく、悪化をさせないようにということが指標になるのです。

最後は漢方薬を処方されたましたが、意外に効いた感じだったそうです。

ブロック注射は怖くて嫌で効果も?

ブロック注射は、打った後にしばらく休まないとダメだし、神経に当たったときに感触が嫌だそうです。

効果は数時間しかないそうです。

手術を勧められるが

高齢のご主人がいるので行いたくないとのことです。

外側脊髄視床路の治療

外側脊髄視床路は、痛覚や温冷覚の神経の通り道です。

痛みやしびれは長時間続くと脳に記憶されるので、どうすればリセットに近い状態に持って行けるかが問題となります。

臨床で追試を重ねるたびに、この治療の効果を実感しています。

画像で狭窄があっても原因とは限らない

梨状筋症候群は全ての腰部脊柱管狭窄症には存在すると考えた方が良いと思います。

ここへどのような治療をするのかが、先生方の腕の見せ所です。

梨状筋への直接の鍼治療はあまり効果が出ません。現時点では、鍼治療は不要です。

「10」の痛みやしびれが「5」になった

起床時はほぼ「0」になりましたが、夕方になると「5」になるそうです。

単純な治療ですが、外側脊髄視床路の感覚の再学習ができたためと考えています。

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。柔道整復師、鍼灸師の国家資格にて施術を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。