結果を出す手技療法のパイオニア

吸角(吸い玉) 血流の善し悪しを色の変化で患者さんに説明できます

熱烈なファンがいる吸角療法です。

昨今、オリンピックの選手や相撲の力士が吸角の痕を付けいるので、再び認知されてきました。

吸角はエジプト時代から行われています。

吸角(吸い玉)療法 数千年前から存在する筋膜リリース 現代に活かすにはコツがいる – 小又接骨院・鍼灸院

飛騨地方の歴史

吸角が民間療法として、高血圧や女性の血の道の症状を和らげるのに多大な効果を上げていたようです。

当時は180-200の血圧の人がざらに居ました。

旧高根村や朝日村では、中風(脳溢血)予防のため、中学校卒業後就職する前に内肩(膏肓穴)に切り傷を入れ吸角をしたそうです。(高齢患者さんからの伝聞)

昭和40年代までは、もぐりのおばあちゃんが家に来たり、自宅に吸い玉セットがあり、内肩を切って吸角を当てて、コンニャクのような血を出していました。(父や母の姿を見ました)

昭和50年代に入り、ドイツ・バイエル社のアダラート(Ca拮抗剤 / ニフェジピン)と言う血圧のお薬が日本で発売され、血圧から来るのぼせやめまいも減ってきました。

アダラート – Google 検索

現在、血圧が180-200なんて人は見たことはありません。

血圧が肩こりを引き起こす誘因でありますが、現在は精神的な問題で肩がこる人が大多数です。

刺絡という手技で血液を出すことは鍼灸師には違反でありませんから、そこに吸角を当てても問題ありません。当院でも必要な場合は行います。

現在

吸角は吸引し血液を集める効果もありますが、吸引に伴う皮下の二酸化炭素などを抜気する効果もあります。部屋の換気が必須です。

筋膜リリースより、吸角の方が優れてるのを知らない世代も多いので残念です。

潤滑剤を付けて吸角で滑らせれば、驚く程効きます。

難点は痕が付く点ですが、つらい症状と引き換えなら全く問題無いと思います。

実例

患者さんに見てもらったら画像データは削除します。下記画像は掲載に同意して頂きました。

色が黒くなるのが悪い場所ですが、その反対で色が出なくても悪い場所があります。経験が必要になります。

60代男性、風邪が治ったばかり、右坐骨神経痛

首の大椎穴(胸椎1番)から身柱穴(胸椎3番)、右腰(右後上腸骨棘)に反応があります。

60代男性、多血症、首こり、左背中のこり

バイアスピリンを服用中。上半身、横隔膜(膈)から上、肩の脇、天宗穴に反応が出ています。以前は全身が黒く反応が出ていましたので改善しています。

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。鍼師、灸師、柔道整復師の国家資格にて治療を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。