結果を出す手技療法のパイオニア

手が上げられない70代男性 肩の専門医の診察 手術になる予定です

手を上げる(挙げる)動作は日常欠かせません。できないと本当に生活に支障が出ます。

肩関節は大きく動く関節です。構造は複雑です。

昨年、患者さんは部分的な腱板損傷で、鍼治療で手を上げられるようになりました。大変喜ばれました。

世界標準のメルクマニュアルの解説

米国とカナダ以外の国と地域ではMSDマニュアルとなっています。

肩腱板損傷/肩峰下滑液包炎 – 25. 外傷と中毒 – MSDマニュアル家庭版

3D Model: 肩腱板断裂-MSDマニュアル家庭版

来院

今年、再び手が上がらないと来院されました。

70代男性 前回は腱板損傷 今回は10日前の肩関節脱臼の状態でした – 小又接骨院・鍼灸院

昨年と同様に2回治療しましたが、全く反応しません。

近所の整形外科を受診しましたら関節炎の診断で痛み止めを処方されました。

休日、寝返りを打ったら激痛で目が覚め、救急で総合病院を受診し、ここでも関節炎で痛み止めの処方でした。

あれれ?腱板が切れているはずだけど、早く確定診断が出ると良いですがと患者さんに説明しました。

早く治したいとの希望で、ご自宅から近い岐阜市の肩専門医の受診を勧め、早速行かれました。

この行動力が運命の分かれ道です。

肩専門医を受診

エコー診察を受けても専門じゃないと誤診が多いのが肩関節の難しさです。

MRI撮影の時、体の向きを変えた時に激しく痛みか出て、途中で中止となったそうです。この状態を当院では脱臼状態と判断したわけです。

撮影データから断裂が疑われて、年明けに手術を前提に相談することになりました。

早急に専門医の受診を勧めたのは、切れた腱も時間が経過してもつなぐことは可能ですが、早い方が手術後の経過が良いに決まっています。

紹介して頂いた整形外科の先生が「肩は難しいですが専門医ですから良い結果が出るでしょう」と言われました。

手術を決めるのは勇気が入りますが、行動力のある患者さんで幸いでした。

手術後、損傷度合により3-8週間の固定が必要なので、その間の日常生活の介助が必要なので家族の協力が欠かせません。

この決断が人生の幸不幸の分かれ道かなと思います。

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。鍼師、灸師、柔道整復師の国家資格にて治療を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。