結果を出す手技療法のパイオニア

手を上げる途中に肩に激痛が出る60代男性 独自の鍼を行い上げられるようになりました

飛騨地方(高山市・飛騨市・下呂市・白川村)の患者さんです。

70歳目前ですがバリバリ働いておられます。

右手を上げる途中で肩に激痛が出て、反対の手で支えれば痛くないと言われます。それに両膝関節が痛いと言われ、一緒に治療します。

患者さんに、物理療法(電気治療)でぼちぼち様子を見ても良いし、早く治したいのなら腱に良く効く鍼ですと説明して、鍼治療となりました。

世界基準のメルクマニュアルの解説

肩腱板損傷/肩峰下滑液包炎 – 25. 外傷と中毒 – MSDマニュアル家庭版

状態

お体を拝見すると、確かに手が上げられません。

まず棘上筋の腱板断裂を疑います。部分断裂も多いので考慮します。

関節にストレステストなど実施して、肩腱板の挟み込み(インピンジメント)と上腕二頭筋腱炎と判明しました。

二つの病状が重なっています。ここがポイントです。

膝は、悪い方に少し水が溜まっています。

重量物を運ぶお仕事なので、腰には全く問題がありません。うらやましいです。

丈夫な腰のおかげで、肩も凄い筋肉量でボディビルダーみたいです。けど痛みには勝てません。

治療施術

50代までなら鍼以外の電気や手技で治せますが、60代以後になりますと反応が大変悪くなります。

私自身がダラダラと通院してもらうことが嫌いなので、鍼で肩関節の痛みを取り、膝関節の水を取る治療を行います。

腹診をすると、漢方の肝に曇りがありましたので筋肉の出力が落ちていますから、余計に痛いです。

それを指摘したら、かれこれ半年以上おかしかったり良くなったりを繰り返していたと言われました。

1回目

特殊鍼を使い肩関節は前方へ手を上げられるようにしました。膝関節の水を引かせる特殊な周波数を使います。

2回目

膝の痛みは軽くなりました。悪い方も水はほぼ引き腫れのみになりました。

肩は無理をすれば上げられるようになりましたが、まだまだ痛みがあります。

3回目

肩は前方へ手を上げられるようになりましたが、横へ上げるとまだ痛いと言われます。

膝は水も腫れも引きました。あの水は何処に行ったのと皆さんビックリされます。

肩は、横へ上げる動作を改善するために胸椎5番の動きを治します。

終了後は手が普通に上げられるようになりました。

結果

今後は、仕事で使う度合次第ですが、痛みが無くなると肩の関節面の状態も良くなりますから、その間に肩関節の運動を行うと良いです。

自彊術をお勧めします。腱板をしっかり伸ばしてくれます。効きますよ。

自彊術(じきょうじゅつ)体操205日目 肩の運動が多い理由は腱板の柔軟性を維持回復するため – 小又接骨院・鍼灸院(村坂克之)

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。鍼師、灸師、柔道整復師の国家資格にて治療を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。