45年の臨床経験|観察から原因を見極め、治療設計で結果に導く

手外科医に手術を勧められた母指CM関節症が、7年間仕事を続けられている理由

東京都でオートバイの整備を生業とされている患者さんです。

手を酷使するお仕事です。母指CM関節症(親指の付け根の関節の変形)が発症し、痛みが非常に強い状態でした。

東京の著明な手外科医の診察を受けられました。診断の結果、手術を勧められたそうです。

ご自身でいろいろ調べられ、当院へ来院されたのが2018年(平成30年)のことです。今回で16回目の来院になります。

初検時の症状

母指CM関節症の強い痛みが主訴でした。

母指CM関節症とは、親指の付け根にある関節(手根中手関節)が変形・摩耗する疾患です。

物をつまむ・握るといった動作で強い痛みが出ます。

オートバイの整備では、工具を握る・締める動作が絶え間なく続きます。仕事を続けるうえで大きな支障がある状態でした。

治療

手外科専門医から手術を勧められていましたが、患者さんは手術を望まれませんでした。

当院では以下の治療を行いました。

  • 鍼灸
  • 脊椎骨盤矯正
  • 加圧リハビリ
  • 母指CM関節症用専用ストレッチの指導
  • 当院特製・母指CM関節症用サポーター

痛みのコントロールだけでなく、関節への負担そのものを減らすことを目指した治療です。

サポーターとストレッチはご自宅でも継続して頂きます。仕事中の保護と、日常的なケアを組み合わせることが大切と考えています。

経過・結果

現在は、多少の痛みは残るものの、整備の仕事をバリバリやっておられます。

手術なしで7年間、現役を続けておられます。患者さんの継続来院と、仕事への強い意志があってのことと思います。

今回の来院では、別の訴えもありました。首に強い過緊張があり、寝違い寸前の状態でした。

伺うと、1ヶ月ほど前に腰がぎっくり腰のようになり、湿布などで誤魔化していたとのことでした。

診ると、背中全体に強い過緊張があります。その背部の緊張をかばうために、腰と首に二次的な痛みが出たようです。こういった「かばいの連鎖」はよく起こります。

初診時、首はほとんど動かない状態でした。治療終了後には可動域が回復し、よく動くようになりました。大変喜ばれました。

次回は秋にご来院の予定です。

手術と言われてもあきらめないでください

母指CM関節症は、専門医から手術を勧められるケースがあります。もちろん、手術が必要な場合もあります。

ただ、この患者さんのように、適切な治療とセルフケアを組み合わせることで、痛みをコントロールしながら仕事を続けられる場合があります。

手術を勧められ、迷っておられる方はご相談ください。当院で何ができるか、正直にお伝えします。

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この記事を書いた人

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。鍼師、灸師、柔道整復師の国家資格にて治療を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。PC文字入力は親指シフト(orz配列)ユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。