45年の臨床経験|観察から原因を見極め、治療設計で結果に導く

坐骨神経痛が10回で改善|薬も刺す鍼も使わない治療の記録

「座っているだけで痛みが走る。仕事中がとにかくつらい。」

そう訴えて来院されたのは、50代の女性教育関係者の方です。2〜3ヶ月前から坐骨神経痛が始まり、日常生活にも支障が出ていました。

教育の現場では座っている時間が長く、それがそのまま苦痛になっていたのです。

検査をすると、かなり悪い状態でした

来院時にまず行ったのが、SLR(下肢伸展挙上)テストです。仰向けに寝た状態で足をまっすぐ持ち上げ、坐骨神経が引き伸ばされることで痛みやしびれが出るかを確認する検査です。

結果は陽性。坐骨神経に強い緊張と刺激が生じているサインです。

さらにお尻を触ると、強い圧痛がありました。これらの臨床所見から、軽度の腰椎椎間板ヘルニアが疑われました。MRIなどの画像検査は行っていないため、あくまで臨床的な判断です。

坐骨神経痛の原因はさまざまですが、椎間板ヘルニアが神経を圧迫することで、お尻から足にかけての痛みやしびれが起きることはよく知られています。

整形外科への受診もお勧めしましたが

画像診断も含めた正確な確認のため、整形外科の受診もお勧めしました。整形外科では一般的に、痛み止めやしびれを和らげる薬による治療が行われます。

しかしこの患者さんは「薬が嫌い」という強いご意向があり、当院の施術だけで経過を見ることになりました。

週1回・全10回の施術で完治

治療は週1回のペースで進めました。

初回は脊椎骨盤矯正を行いました。骨盤と脊椎のゆがみを手技で整え、神経への圧迫を軽減することを目的とした施術です。

2回目以降は、刺さない鍼(てい鍼)とソマニクス®の組み合わせに切り替えました。

てい鍼は、皮膚に接触させるだけで体内に刺入しない鍼です。痛みはまったくありません。

ソマニクス®は皮膚への微細な刺激を通じて、神経や筋肉の過緊張を緩和していく施術で、こちらも痛みを伴いません。

この2つを組み合わせながら週1回のペースで続け、合計10回で完治に至りました。

私自身、はじめての体験でした

45年以上の臨床経験の中で、刺さない鍼だけでここまで坐骨神経痛が改善した例は、私にとって初めてのことでした。うれしい驚きでした。

「痛みのない施術でも、しっかり回復できる」という可能性を、改めて実感した症例です。

鍼が怖い方、薬に頼りたくない方にも、確実に選択肢はあります。坐骨神経痛でお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。鍼師、灸師、柔道整復師の国家資格にて治療を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。PC文字入力は親指シフト(orz配列)ユーザー。
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