45年の臨床実績 結果を出す手技治療

腰痛の真犯人は「仙腸関節」にあった

腰が痛い。

そう言って来院される患者さんの中に、レントゲンを撮っても異常なし、ヘルニアでもない、それでも痛みが続く、という方が少なくありません。

長年の臨床経験から、私はこうした慢性腰痛の多くに仙腸関節が深く関わっていると考えています。

仙腸関節とはどこにあるのか

仙腸関節とは、骨盤の中央にある仙骨と、その両側にある腸骨をつなぐ関節です。

お尻の上あたり、腰のくぼみの少し内側に位置しています。指で押すと痛みを感じる方も多い場所です。

この関節は一見ほとんど動かないように思えます。しかし実際には数ミリから数度というわずかな動きがあり、その微細な動きが全身のバランスに大きく影響しています。

なぜ見落とされてきたのか

腰痛の原因といえば、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症がよく知られています。

しかし仙腸関節は、MRIやレントゲンでは異常が写りにくく、長らく見落とされてきた関節です。「検査で異常がないのに痛い」という患者さんの訴えの背景に、この関節の問題が隠れていることが少なくありません。

近年になってようやく、整形外科の世界でも仙腸関節性腰痛という概念が注目されるようになってきました。臨床家の間では以前から指摘されていたことが、ようやく評価されてきた印象です。

こんな症状があれば疑ってみてください

仙腸関節が原因の腰痛には、いくつかの特徴があります。

片側の腰や臀部が痛む、長時間の座位や立位で悪化する、朝起き上がる際に痛みがある、歩き始めの一歩目が辛い——こうした症状が重なるようであれば、仙腸関節の問題を疑う価値があります。

「ぎっくり腰を繰り返している」「腰痛が慢性化している」という方にも、この関節の機能不全が関係していることが多いと感じています。

仙腸関節はなぜ乱れるのか

仙腸関節が不安定になる原因は様々です。

出産後の女性、長時間のデスクワーク、片側に重心をかける癖、スポーツによる衝撃の蓄積……こうした日常の積み重ねが、少しずつ関節の位置や動きを狂わせていきます。

また股関節や膝の問題が連鎖的に仙腸関節へ影響することもあります。身体はつながっているのです。

「すぐ戻る」と感じている方へ

「施術を受けるとその日は楽になるが、すぐに元に戻ってしまう」という方は少なくありません。

そのような場合、仙腸関節そのものへのアプローチができていない可能性があります。表面の筋肉をほぐすだけでは、関節の機能不全は変わらないからです。

根本にある関節の位置と動きに働きかけることが、慢性腰痛の改善には不可欠だと考えています。

当院での対応について

当院では、骨盤の歪みや関節の可動性を評価した上で、脊椎矯正と鍼灸を組み合わせた治療を行っています。

脊椎矯正は、カイロプラクティック・オステオパシー・アクティベーター・磯谷療法・正體術・操体法から私が開発したマニピュレーションです。

鍼治療では仙腸関節周囲の筋緊張を緩め、関節の動きを取り戻すことを目的とした刺鍼を行います。「異常なし」と言われ続けてきた腰痛が、この関節への対処によって改善することは珍しくありません。

慢性腰痛で悩まれている方へ

検査で異常が見つからないからといって、痛みが気のせいなわけがありません。

腰痛の原因は一つではありませんが、仙腸関節という視点を持つことで、これまでと違うアプローチが開けることがあります。

長年の腰痛にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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この記事を書いた人

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。鍼師、灸師、柔道整復師の国家資格にて治療を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。PC文字入力は親指シフト(orz配列)ユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。