このワクチンを、製薬会社の陰謀だ!免疫があれば帯状疱疹(たいじょうほうしん)には罹らない!とか言う医者がいますが信じられません。
加齢で免疫が下がるから帯状疱疹になります。誰でも罹る可能性があるのです。実際に罹った人は皆さんこの病の苦しさを知っています。罹患率は生涯で三人に一人と言われています。
帯状疱疹のウイルスは、子供の頃に罹った水疱瘡(みずぼうそう)です。それが神経に引っ付き隠れています。免疫が下がると悪さをします。
私はシングリックスを2回打ちましたので、生涯、帯状疱疹には罹らないでしょう(笑
認知症と帯状疱疹 ― いま注目される意外な関係
高齢になると心配になる病気の一つが「認知症」です。そしてもう一つ、50歳を過ぎると増えてくるのが「帯状疱疹」です。実は近年、この二つに意外な関連があるかもしれないという研究が、世界中で注目されています。
帯状疱疹とはどんな病気か
帯状疱疹は、子どもの頃にかかった水ぼうそうのウイルスが体内に潜み、加齢や免疫低下をきっかけに再活性化して起こります。強い痛みを伴い、ときに目や神経に重い後遺症を残すこともあります。その予防のために、50歳以上ではワクチン接種が推奨されています。
ワクチン接種で認知症リスクが低下?
最近の大規模研究では、この帯状疱疹ワクチンを接種した人は、接種していない人に比べて認知症の発症率が低いという結果が次々に報告されています。
特に2025年以降、イギリスやオーストラリア、アメリカ、カナダなどで行われた研究では、「因果関係」により近づける高度な解析方法が使われました。その結果、認知症リスクが約20~30%低下したという報告が相次いでいます。
軽度認知障害や死亡率にも影響
さらに興味深いのは、軽度認知障害(MCI)や認知症による死亡率まで減少したという研究もあることです。特に女性で効果が大きい傾向が示されています。
生ワクチンと組換えワクチンの違い
ワクチンには従来型の「生ワクチン」と、新しい「組換えワクチン(シングリックス)」があります。これまでの研究の多くは生ワクチンに関するものですが、最近では組換えワクチンでも認知症リスクの低下が示され、むしろ効果が高い可能性も報告されています。
なぜ認知症予防につながるのか
では、なぜ帯状疱疹ワクチンが認知症予防につながるのでしょうか。はっきりした仕組みはまだ分かっていませんが、いくつかの仮説があります。
帯状疱疹ウイルスの再活性化が慢性的な炎症を引き起こし、それが脳に影響する可能性。あるいは、ワクチンが免疫機能を整え、神経の炎症を抑える働きをしている可能性などです。いずれも研究途上ですが、免疫と脳の関係が改めて注目されています。
研究結果をどう読み解くか
ただし、すべての研究が同じ結論ではありません。一部には関連が見られないという報告もあります。
また、「50%リスク減少」など非常に大きな数字が出ている研究では、研究方法の違いによって効果が強く見える可能性も指摘されています。科学的には慎重な解釈が必要です。
世界各国で示された共通の傾向(複数国で一貫した傾向)
それでも、複数の国で異なるデータを用いても同様の傾向が示されていることは重要です。帯状疱疹ワクチンはもともと帯状疱疹予防のためのものですが、もし認知症予防という副次的な効果があるなら、高齢社会にとって大きな意味を持ちます。
現時点で言えること
現時点で言えるのは、「帯状疱疹ワクチンは安全性と有効性が確立された予防手段であり、認知症リスク低下の可能性が強く示されつつある」ということです。今後さらに長期的な研究が進めば、より明確な答えが出てくるでしょう。
高齢期の健康を守る選択肢として
高齢期の健康を守る選択肢の一つとして、帯状疱疹ワクチンをどう考えるか。医療者と相談しながら検討する価値は十分にありそうです。
以下は、帯状疱疹ワクチンと認知症リスク低下に関する主要な論文(研究)の検索結果です。実際の引用・確認用に原著論文名や概要を載せていますので、必要に応じて原文を調査してみてください。
主な引用可能な論文・研究
Eyting ら (Nature 2025)
A natural experiment on the effect of herpes zoster vaccination on dementia
→ 帯状疱疹ワクチンが認知症発症を予防・遅延させる効果のエビデンスを、自然実験デザインで示した主要研究。
Pomirchy ら (Lancet Neurology 2026)
Herpes zoster vaccination and incident dementia in Canada: an analysis of natural experiments
→ カナダで行われた自然実験を用いた解析で、認知症リスクの低下を報告した研究。
Anderer ら (JAMA 2025)
Shingles Vaccine Linked to Lower Dementia Risk
→ 28万人超のデータ解析により「帯状疱疹ワクチン接種者は認知症リスクが20%低い」ことを示した疫学研究。
Taquet ら (Nature Medicine 2024–2025)
The recombinant shingles vaccine is associated with lower risk of dementia
→ 不活化型帯状疱疹ワクチン(組換えワクチン)が従来ワクチンよりも認知症リスクが低い関連を示した研究。
Xie ら (Cell 2025)
The effect of shingles vaccination at different stages …
→ ワクチン接種が軽度認知障害(MCI)や認知症の進行に影響する可能性を示した研究。
Taquet ら (PubMed 40562756)
Lower risk of dementia with AS01-adjuvanted vaccination
→ 帯状疱疹ワクチン(および同じアジュバントを用いたワクチン)接種と認知症リスク低下の関連を示したコホート研究。
Shah ら (PMC 10839537)
Herpes zoster vaccination and the risk of dementia
→ ワクチン接種と認知症リスク低下の関連を示唆する流行疫学データ解析。

