昨年の夏にケガをされ、整形外科を受診されました。診断はレントゲンで「半月板損傷」とのことでした。
その後、真面目に痛み止めを服用し、ヒアルロン酸の注射にも定期的に通われていました。しかし、症状の改善が見られず、しびれを切らして当院に来院されました。
半年経過しても、膝の水(関節水腫)は引かず、歩く姿も跛行(びっこ)の状態でした。
「もっと早く来られれば良かったのに…」毎回、そう思います。
治療
徒手検査を行ったところ、「内側側副靱帯の損傷」が確認されました。しかし、半月板損傷のサインは見られませんでした。
問診では、「体の冷えがひどく、夏でも冷えてしまう」「使い捨てカイロを使いすぎて、年中低温やけどをしてしまう」という訴えがありました。
体の冷えがある場合、漢方や鍼灸治療が最も効果を発揮しますが、費用を抑えつつ効果を出すために、まず高周波温熱を行いました。
また、膝の水(関節水腫)に対しては、マイクロカレント通電で速やかに減少させました。さらに、歩行改善のために足首サポーターを装着していただきました。
数回の施術を行ったところ、体の冷えが改善し、膝に水が溜まらなくなりました。
雪かきを一度行った際に痛みが強くなったそうですが、すぐに収まったとのことです。
体質改善には鍼治療が必要になります。
冷え対策として当院特製の「もぐさ湿布」を行っていただくことにしました。
50代の方でも、半年間しっかり通院すれば、長年の冷え体質から抜け出すことが可能です。