病気で手術を受けられました。腹腔鏡から開腹手術となりましたが、無事成功されました。
めでたし、めでたし!
ところが、1ヶ月経過してもお腹の張りと皮膚の痛みが取れません。
担当医に相談されたそうですが、時間経過で治るとの事です。
汎発性腹膜炎?かと思いましたが、そうなら担当医が既に対処しているはずです。
拝見すると、縫合の痕が盛り上がり、お腹全体が体格の割に妙に盛り上がっています。軽く腹を押すと痛いと言われます。
高周波温熱
皮下70㎜まで温める高周波温熱(ラジオ波温熱)を施しました。この会社独自の周波数がポイントです。
実施後、当日夜から痛みが無くなり、1週間後の再検時にお腹を拝見したら、手術痕の盛り上がりも引き、お腹の張りも無くなり、押しても痛くないと言われました。
漢方では手術痕から外邪が入る
今回、手術痕を柔らかくすることができたので、今後の体調にプラスの影響が出ます。
無傷の皮膚は宝です!
皮膚は漢方の「脾」が支配しています。「脾」がエネルギーを蓄えています。
漢方では手術痕から外邪が入ると考えます。今後は手術痕の状態も整える施術になります。
外邪=六淫(りくいん)とい言います。
人間は季節により、風(ふう)、寒(かん)、暑(しょ)、湿(しつ)、燥(そう)、火(か)という6つの気候の変化を受けるのです。
生活習慣が良い悪いとかの問題がありますが、気候に左右されて生きるのが人間なのです。
気候の変動、日本の四季の移り変わりは眼福になりますが、身体にとっては悪いことにもなります。
そうなら、年中気温が一定している南国で暮らせば良いのかと言えば、そう行かないのが人間です。
標準対処法
開腹手術後にお腹が痛む原因はいくつか考えられます。以下に主な原因と対処法をまとめます。
主な原因
- 慢性術後疼痛 (CPSP): 開腹手術後に、他の原因(癌の再発、慢性感染など)が除外される場合、慢性術後疼痛が発生することがあります。これは手術後2カ月以上続く痛みとして定義されており、特に若年の女性に多いと報告されています[1]。
- 癒着: 手術後、腸管や腹部の傷が癒着することがあります。これにより腸が狭くなったり、急角度で曲がったりして、食べ物の流れが妨げられると腹痛が起こります[2][3][4]。
- 腸閉塞: 癒着が原因で腸が捻じれ、通過障害をきたすことがあります。これにより、腹痛、腹満、嘔吐などの症状が現れることがあります[4][5]。
- ガスや腹水の蓄積: 手術後、腸管内にガスがたまったり、腹腔内に腹水がたまることがあります。これによりお腹が張り、痛みを感じることがあります[2].
対処法
- 食事の工夫: 食べ方を工夫することで症状を軽減できる場合があります。例えば、少量ずつ頻回に食事を摂るなどの方法があります[2].
- 薬物療法: 痛み止めや便秘薬を用いることで症状を緩和することが可能です[3].
- 医療機関での検査: 痛みが激しい場合や症状が改善しない場合は、レントゲンやCT検査を受けて原因を特定することが重要です[2][4].
これらの症状は時間とともに改善することが多いですが、症状が続く場合や悪化する場合は、医療機関での診察を受けることが推奨されます。
Citations:
[1] https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpm/50/11/50_KJ00006660085/_pdf
[2] https://gansupport.jp/article/qa/stomach_qa/9139.html
[3] https://www.kens-clinic.jp/web/blog/2010/06/post-1.html
[4] https://www.kitasato-u.ac.jp/hokken-hp/visitor/office_visit/intestinal_obstruction.html
[5] https://www.med.nagoya-u.ac.jp/nyusen/sick/pancreatic/comp/