結果を出す手技療法のパイオニア

手術後40日 お腹の張りと痛みが取れない50代男性

病気で手術を受けられました。腹腔鏡から開腹手術となりましたが、無事成功されました。

めでたし、めでたし!

ところが、1ヶ月経過してもお腹の張りと皮膚の痛みが取れません。

担当医に相談されたそうですが、時間経過で治るとの事です。

汎発性腹膜炎?かと思いましたが、そうなら担当医が既に対処しているはずです。

拝見すると、縫合の痕が盛り上がり、お腹全体が体格の割に妙に盛り上がっています。軽く腹を押すと痛いと言われます。

高周波温熱

皮下70㎜まで温める高周波温熱(ラジオ波温熱)を施しました。この会社独自の周波数がポイントです。

実施後、当日夜から痛みが無くなり、1週間後の再検時にお腹を拝見したら、手術痕の盛り上がりも引き、お腹の張りも無くなり、押しても痛くないと言われました。

漢方では手術痕から外邪が入る

今回、手術痕を柔らかくすることができたので、今後の体調にプラスの影響が出ます。

無傷の皮膚は宝です!

皮膚は漢方の「脾」が支配しています。「脾」がエネルギーを蓄えています。

漢方では手術痕から外邪が入ると考えます。今後は手術痕の状態も整える施術になります。

外邪=六淫(りくいん)とい言います。

六淫 – Google 検索

人間は季節により、風(ふう)、寒(かん)、暑(しょ)、湿(しつ)、燥(そう)、火(か)という6つの気候の変化を受けるのです。

生活習慣が良い悪いとかの問題がありますが、気候に左右されて生きるのが人間なのです。

気候の変動、日本の四季の移り変わりは眼福になりますが、身体にとっては悪いことにもなります。

そうなら、年中気温が一定している南国で暮らせば良いのかと言えば、そう行かないのが人間です。

標準対処法

開腹手術後にお腹が痛む原因はいくつか考えられます。以下に主な原因と対処法をまとめます。

主な原因

  1. 慢性術後疼痛 (CPSP): 開腹手術後に、他の原因(癌の再発、慢性感染など)が除外される場合、慢性術後疼痛が発生することがあります。これは手術後2カ月以上続く痛みとして定義されており、特に若年の女性に多いと報告されています[1]。
  2. 癒着: 手術後、腸管や腹部の傷が癒着することがあります。これにより腸が狭くなったり、急角度で曲がったりして、食べ物の流れが妨げられると腹痛が起こります[2][3][4]。
  3. 腸閉塞: 癒着が原因で腸が捻じれ、通過障害をきたすことがあります。これにより、腹痛、腹満、嘔吐などの症状が現れることがあります[4][5]。
  4. ガスや腹水の蓄積: 手術後、腸管内にガスがたまったり、腹腔内に腹水がたまることがあります。これによりお腹が張り、痛みを感じることがあります[2].

対処法

  • 食事の工夫: 食べ方を工夫することで症状を軽減できる場合があります。例えば、少量ずつ頻回に食事を摂るなどの方法があります[2].
  • 薬物療法: 痛み止めや便秘薬を用いることで症状を緩和することが可能です[3].
  • 医療機関での検査: 痛みが激しい場合や症状が改善しない場合は、レントゲンやCT検査を受けて原因を特定することが重要です[2][4].

これらの症状は時間とともに改善することが多いですが、症状が続く場合や悪化する場合は、医療機関での診察を受けることが推奨されます。

Citations:
[1] https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpm/50/11/50_KJ00006660085/_pdf
[2] https://gansupport.jp/article/qa/stomach_qa/9139.html
[3] https://www.kens-clinic.jp/web/blog/2010/06/post-1.html
[4] https://www.kitasato-u.ac.jp/hokken-hp/visitor/office_visit/intestinal_obstruction.html
[5] https://www.med.nagoya-u.ac.jp/nyusen/sick/pancreatic/comp/

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この記事を書いた人

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。鍼師、灸師、柔道整復師の国家資格にて治療を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。