今冬、6名の五十肩の患者さんが来院されました。
内訳は、4名を井穴刺絡を主体で施術を行いました。良好な結果が出ました。1名中止市販痛め止めで様子見、1名中止不明です。
浅見鉄男医博がアレルギー反応との解説ですが、そんなバカなと思いましたが本当でした。
アレルギー反応が花粉症とか鼻や喉の粘膜に出ずに、関節の滑膜に出るのが四十肩や五十肩です。
滑膜(かつまく)
井穴刺絡とは
井穴刺絡とは指先や足先の井穴と言われるツボから刺絡と言う鍼法を行う方法です。
刺絡療法(井穴刺絡・頭部刺絡・細絡刺絡) – 小又接骨院・鍼灸院(村坂克之)
施術
浅見鉄男先生の書籍「21世紀の医学」にあるように、五十肩はアレルギー反応であると考えH5F5(副交感神経抑制)の刺絡を行い、患側の肩は運動診で井穴ポイントを決定しました。
井穴刺絡による所謂50肩の治験例、浅見鉄男41_17浅見鉄男先生のご著書『21世紀の医学』ご購入方法はリンク先をご覧下さい。非学会員でも定価で購入できます。
井穴刺絡学会 / 学びの場
稲舛先生(ぎんなん治療院)が言われるようにH6(交感神経抑制)も行いましたが問題無く、前方挙上の改善には必要でした。患側の肩関節自体の痛みはシーソー法や肩関節関節包下への刺針を行いました。関節包下刺針は当院独自の鍼法です。
浅見先生は当初毎日とありますが、当院では週1回の井穴刺刺絡を実施しました。
直後は動きも痛みもグッと改善されますが、日にちと共に痛みが戻り、それの繰り返しになります。
3回目までは一進一退でしたが、5回目より著明に改善傾向が現れてきました。その後は順調に改善しつつあります。10回を目標には本当でした。
毎年、大寒前後に悪化するのが五十肩の特徴なのですが、それが酷くなりませんでした。
1番の収穫は今までの施術より夜間痛が早期に改善し、エプロンを結ぶ動作(結帯)が1番遅く改善するのですが、それも今までより早く改善しつつあります。
患者さんは五十肩になったので痛みは仕方ないとしても、夜間痛が強くて良い睡眠が取れないので、仕事にも差し障り非常に辛い問題なので、これが早期に改善したのが1番の喜びです。