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腰椎椎間板ヘルニア 痛みとしびれの範囲で治るまでの時間が変化 症例とマッケンジーエクササイズ図で解説

単純な腰椎椎間板ヘルニアは、治るまで90日3ヶ月は必要とされています。

患者さんは、当初、この世の終わりのような顔つきで来院されますが、1ヶ月も経てば手術はしなくても良い実感が出ますから安心してきます。

しかし、しびれが中々取れないのでいらつく人もいます。あまり変化が無い場合、仕事に支障をきたす場合は手術の選択となります。

厳冬期や春先、腰椎椎間板ヘルニアは何時でも発症します。体質などはあまり関係ありません。

当院では大寒前後の坐骨神経痛の患者さんの来院は風物詩になっています。

お尻までシビれる50代男性

中腰や重量のある物を日常持つ事が多い職業です。

腰とお尻が痛い、シビれると来院されました。マッケンジーエクササイズ図③に相当します。

神経学腱反射テストは正常です。SLRテスト(下肢伸展挙上テスト)は正常です。

特殊鍼法や他で、都合2回で完治しました。

その後、真冬の海釣りに行かれても痛みもシビれも全く出なくなりました。

この腰痛が少し悪い程度の時にしっかり治療することが大切です。

スネの外側までシビれる40代男性

体幹を前屈すると足が痛いと来院されました。マッケンジーエクササイズ図⑤に相当します。

神経学腱反射テストは正常です。SLRテスト(下肢伸展挙上テスト)は正常です。

スネの外側とは、膝の外側の腓骨小頭下の腓骨神経のシビれになります。

3回目に実はスネが痛い言われて、調べると坐骨神経痛の症状で、治療方針を変更します。

特殊鍼法を1回、遠絡統合療法や他を8回行い、95%症状は取れました。

ふくらはぎの下までシビれる40代男性

腰痛で整形外科へ通院中の患者さんです。

朝起きたら足までシビれてびっくりして、整形外科じゃダメだと来院されました。マッケンジーエクササイズ図⑥に相当します。

神経学腱反射テストは正常です。SLRテスト(下肢伸展挙上テスト)は正常です。

フレッシュな症例だと神経学テストは正常なのが多いです。年齢も若いのも要因です。

治療前は救急外来へ行こうかなと思案されていましたが、特殊鍼法を行い痛みとしびれは一旦消失しました。

1回検査したほうが良いですよと言いましたら、他の整形外科を2軒受診され、結局、腰椎4番/5番間のヘルニアと判明しました。

ふくらはぎの神経支配は仙骨1.2番なので一致しませんが、本人さんの記憶違いかもしれません。

痛み止めのハイペン(NSAIDs)、シビレ止めのリリカ(プレガバリン)を処方され少し楽にはなったけど、早く治りたいと言われまして治療を続けることになりました。

特殊鍼法を行うとウソのように痛みやシビれが緩解します。腰椎椎間板ヘルニアには抜群の効果を発揮します。

しかし数日で症状が出ます。これの繰り返しの蓄積効果で治ってきます。

ヘルニアの芯の痛みが早く取れて、かつ再発防止になりますから、是非、この治療された方が賢明と考えます。

腰椎椎間板ヘルニアの特殊鍼法は、私自身が2箇所のヘルニアを持っているので、詳細な治療ポイントを研究し実現した鍼のやり方です。

本当に開発して良かったです。

マッケンジーエクササイズは腰椎椎間板ヘルニアには効果的ですが、それ以上に効果の出る特殊鍼法のが時間も費用も節約できます。

使用するディスポーザブル(使い捨て)鍼自体もここ数年進化して刺すときの痛みが少なくなってきていますから良い時代になりました。

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。柔道整復師、鍼灸師の国家資格にて施術を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。