開業当初からの患者さんです。以前、ばね指の時にも腱鞘切開術を行う著明な先生を紹介させて頂きました。
患者さんから話がありました。
心筋梗塞の既往症
心筋梗塞の既往症があり、既にお薬で治療をされています。
順調だったそうですが、最近、不整脈が頻繁に出で動けなくなり、診察の結果、心房細動との事です。
患者さんがネットで調べて「カテーテルアブレーションってのはやった方が良いの?」と主治医に聞きましたら、まだお薬で大丈夫ですよとの回答だったそうです。
ところが、今年から調子が悪く、薬を色々変えて調子が戻ったそうですが、寒くなってきて再び悪化してきたそうです。
患者さんが、もう少し楽になりませんかとの相談です。
施術
まず即効性のある刺絡療法を試みました。これに反応すれば全身の鍼灸を行います。
結果は、2.3日は正常になり調子が良かったけど、やはり不整脈が出できたそうです。
残念ですが、施術は中止となりました。
このような段階でも、今後を見据えて鍼灸で体調管理をすると良いのですが、決めるのは患者さんになります。
まず心臓を治してから、再び相談されるのを期待します。
今後
再び主治医の診察を受けたら、諸検査をして、カテーテルアブレーションを実施する予定だそうです。
心臓細動が無くなれば、心原性脳梗塞が起きる可能性が無くなるので、やった方が良いと思います。お薬も減らせます。
考察
骨は変形してても鍼灸は抜群に効果を発揮します。
内臓がおかしくなってからだと鍼灸も効きません。その前の単純な不整脈の時から体調管理をすれば、もっと違った結果が出たかもしれません。
漢方の考えでは、左の背中が凝る時点で心臓の機能低下があります。胸苦しさも同じです。呼吸が浅いのも心臓が関連しています。
臓器が75%以上悪くならないと検査結果に出ないとあります。これも知らない人が多すぎですが、返って幸せなのかも知れません。
切羽詰まってやるのが勉強と治療です。