結果を出す手技療法のパイオニア

30年以上苦しんでいる関節リウマチの80代女性 もう少し指が動くようになりたい

長年、関節リウマチで療養されています。

他の疾患で息子さんが当院に通院され、しびれが改善したので、期待されて来院されました。

アクテムラを自己注射されいます。

解説:トシリズマブ(アクテムラ)は、ヒト化抗ヒトIL-6受容体モノクローナル抗体で、インターロイキン-6 の作用を抑制し免疫抑制効果を示す分子標的治療薬。関節リウマチ や全身型若年性特発性関節炎の治療に用いられます。

最新の関節リウマチ治療では、抗リウマチ薬メトトレキサート(リウマトレックス)などを早期に処方されるために、関節が変形する人は減っています。

関節は変形している

既に手足の指の関節が変形しています。

そのせいで指が握れません。食事はフォークで食べられていますが、手をグッと内がえしに捻るのは難しいそうです。

歩行は可能です。両膝は人工骨に置換にしています。

良くなりたい症状

手のしびれの改善。指がもう少し動くようになりたいと言われます。

しびれのお薬は出ていますが、全く効果が無いと言われます。

施術

脊柱は歪んでいませんが、頸椎には歪みがあります。

関節リウマチは陰虛なのでそれ用の鍼灸を行います。うつ伏せにはなれないので、左右の横向きで行います。

手足の指先はロウソクのように真っ白です。これは血流も悪くしびれも出るはずです。これがしびれの原因でもあります。

指先の血流を改善するため、刺絡療法を取り入れます。

2回目の施術前に指先や足先の状態を拝見したら、赤身が差してきています。年齢の割に良い反応です。

関節リウマチ自体は副交感神経の異常緊張がきっかけですが、患者さんは長年の投薬で交感神経の緊張状態になっていますので、それを緩めるような治療を行っていきます。

2回目の直後に「あっ少し楽になった、指が動く」と言われました。

回数は20~30回以上は必要になりますが、指は以前より動くようになるはずです。

余生を少しでも楽に過ごして頂きたいと思います。

この記事を書いた人

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。柔道整復師、鍼灸師の国家資格にて施術を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。