結果を出す手技療法のパイオニア

ぎっくり腰の中年男性 胸部黄色靱帯骨化症からの痛みも 独自の鍼で改善しました

飛騨地方(高山市・飛騨市・下呂市・白川村)の患者さんです。50歳目前です。

数年前から背中や腰に違和感を覚え、何軒か整形外科をハシゴして、北陸の病院で胸部黄色靱帯骨化症の診断がつきました。

処方薬は、オパルモン(血管拡張作用)、ミオナール(筋肉を緩める)、リリカ(しびれ止め)です。

リリカは眠気が強いと言われ飲まれていません。作業も運転関連なので賢明な選択です。事故してからでは遅いです。

処方側は飲んでいると思い考えていますから、主治医に直接言うと今後の治療方針に良いです。

薬が凄く効いてつらさが取れたそうなので、とりあえず良かったです。

胸部黄色靱帯骨化症 – Google 検索

来院時の症状

来院時には登山用ストックを突いて腰を曲げて来院されました。

痛みで汗が噴き出しています。

数日前に立って動こうとしたら腰が抜けたようになったそうです。

痛み止めの処方が出ていませんでしたので、地元の整形外科の受診を勧めましたが、当院の施術を希望されました。

漢方的診断での施術

漢方東洋医学は症状即診断となり素早い対応が可能です。

私は腹診と背候診を重視し、診た結果に沿った施術を行います。

翌週から仕事に復帰したいとの希望があり、3日連続の施術になりました。

脊椎の状態

患者さんはどの胸椎の指摘を覚えていませんでしたが、好発部位が胸腰移行部なので胸椎11.12番を想定します。

はやり、その部位は骨化しているので歪みは出ていません!ここ大事です。

代償で他の部位に歪みが出ています。胸椎1/2,4/5、8/9番、腰椎5番仙骨1番(L5/S1)です。

よく言われるズレているとかは無くて、背骨の椎間関節の関節面の固定化、癒着化すなわちフィクセーション(fixation)が問題になります。

今回のぎっくり腰は、腰椎5番仙骨1番の右側です。腰仙関節と言われる場所です。

施術

脊椎の骨化症や狭窄症や骨粗鬆症などは、カイロプラクティックなど捻る脊椎矯正はやっては絶対ダメです。患者さんも無資格の整体院などの施設へ行かれなくて本当に良かったです。

初日

独自の鍼灸になります。鍼灸で脊椎も矯正する独自の方法です。鍼で脊椎矯正ができるので高齢者でもグングン良くなります。

鍼灸は、腹部から始まり全身へ行い、終了後には杖無しで歩けるようになりました。

2日目

杖無しで来院されました。

歪みのある脊椎の動きが出るよう独自の鍼灸を行います。

首を下に向けるとぎっくり腰の部分が痛いと言われ、それに対応する施術を行い、終了後には靴下を履けるようになりました。

3日目

2日目の流れで施術を終えるました。

体動検査をすると、首を下に向けるとぎっくり腰の部分が痛いと言われます。脊椎疾患独特の症状です。

よくよく聞くと、実は首の左首も痛くてオートバイでツーリングに行くと左肩や左肩甲骨付近が痛くなるそうです。

今回の痛い右腰も、ツーリングに行くと痛みが出ると言われます。

それに対応する施術を行い、首を曲げても痛みがほぼ出なくなりました。この方法は独創的な手法です。

これで翌週からの勤務に復帰できます。

背骨の病気

この病気に限らず、背骨の病気である、病の本丸である胸椎黄色靱帯骨化症は治っていませんので、独自の鍼灸で代償性の歪みが出た脊椎を、良い状態に持って行くと体調はもっともっと良くなります。

下半身に力が入らなくなれば手術になりますが、悪化する前に、良い状態に持って行くとことは可能です。

標準治療は受けられていますから、どうするのかは患者さんの判断に依ります。

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。鍼師、灸師、柔道整復師の国家資格にて治療を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。