結果を出す手技療法のパイオニア

飲酒は中年以後の筋肉量減少のリスクを高めるみたいです

大好きな女優、ナタリー・ポートマンさんはお酒を止めています。

飲酒は筋肉を減らす可能性がある情報です。

こんな事は昔から言われていましたが、改めて学者先生の論文として出るとなるほどと思います。

基本的に飲酒量はゼロがいい

2018年8月Lancetの論文(Lancet. 2018;392:1015-35.)では「基本的に飲酒量はゼロがいい」と言い切っています。

Alcohol use and burden for 195 countries and territories, 1990–2016: a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2016 – The Lancet

マジかよー、OH!NO!と、お酒好きの人たちの阿鼻叫喚が聞こえてきます。

日本で「酒は百薬の長」と言われたのは、大昔、中国で酒税の徴収を上げるための宣伝だったのは周知の事実です。

日本も後10年を待たずにアルコールのCM宣伝は無くなるでしょう。

小生、筋肉の研究を続けて数十年。

加圧トレーニング®や加圧リハビリ®が、なぜ病気に効果があるのか、血液のpooling現象だけでは無いと思っています。

現在、関連を東洋医学から考えています。

論文

アルコール消費とサルコペニア筋リスクの測定: 英国バイオバンク研究における横断的および将来的な関連性

英イースト・アングリア大学(UEA)ノリッジ医学部教授のAilsa Welch氏らによる研究で、Calcified Tissue International に2023年5月25日掲載されました。

原文

Alcohol Consumption and Measures of Sarcopenic Muscle Risk: Cross-Sectional and Prospective Associations Within the UK Biobank Study | SpringerLink

Alcohol Consumption and Measures of Sarcopenic Muscle Risk: Cross-Sectional and Prospective Associations Within the UK Biobank Study – PubMed

要約

この研究では、アルコール摂取量が増加する一方、筋肉量と筋力が低下することが示されました。

男性では48グラム/日以上、女性では80グラム/日以上のアルコール摂取量がある場合、筋肉量と筋力が最も低下することがわかりました。

一方、握力がアルコール摂取量が低い場合に増加する傾向がありました。

これらの結果は、年齢、身体活動量、エネルギー摂取量、タンパク質摂取量、喫煙状態、薬剤使用、身長、更年期状態などの配慮を調整して得られました。

感想

男性では48グラム/日以上、女性では80グラム/日以上のアルコール摂取量とありますので調べました。純アルコール量です。

純アルコール量

  • ビール(1缶350ml)アルコール度数5%、3缶約42g

  • ストロング系チューハイ(1缶350ml)アルコール度数9%、2缶約50.4g

  • ワイン(グラス1杯120ml)アルコール度数12%、4杯約46.08g
  • 日本酒(1合180ml)アルコール度数15%、2合約43.2g
  • 焼酎(コップ1杯 100ml)アルコール度数25%、2杯約40g
  • ウィスキー(シングル1杯30ml)アルコール度数40%、5杯約48g

女性は男性より短期のアルコール対する耐性はありますが、長期では肝障害を引き起こします。

飲酒も喫煙と一緒

飲酒もどこでかで止めなければなりません。

辛いですが、禁煙と同じなので頑張りましょう。百薬の長ではありませんから。

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。鍼師、灸師、柔道整復師の国家資格にて治療を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。