テニス肘がゴルフをしたら楽になったと連絡を受け解説しました。原因はゴルフが上手な人なので起きた現象です。
肘の痛み
気を付けの姿勢で手のひらを正面に向けます。
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)は肘の外側、親指側の痛みです。ゴルフ肘や野球肘(上腕骨内側上顆炎)は肘の内側、小指側の痛みです。
書籍によっては肘頭の痛みを野球肘とするものもあります。
世界標準のメルクマニュアルの解説
上腕骨外側上顆炎 – 25. 外傷と中毒 – MSDマニュアル家庭版
患者さん
コロナで筋トレを自宅で行っていて肘の外側を痛めました。
痛みがまあまあ和らいできたので、ゴルフコースに出たら、テニス肘が楽になったそうです。
質問があり、それの理由を解説します。
テニス肘
テニス肘は、肘の外側の関節の縁に、手を動かす四つの筋肉が引っ付く場所での炎症です。
最初は治るような痛みなのですが、段々治らず、2.3ヶ月してから来院される人が多いです。
通常、治るのには3ヶ月から半年近くかかります。
当院では3週間から1ヶ月で改善する施術を行っています。
当院のテニス肘の施術記事
“テニス肘” の検索結果 – 小又接骨院・鍼灸院(村坂克之)
患者さん
大阪の患者さんなので、リモートでいろいろ指導して改善する手順を整えました。
一進一退を繰り返して、相変わらず痛いですと言われましたが、ゴルフに出た翌日から、調子がいいと連絡が来ました。
テニス肘で痛みが出るのは、やかんや鍋を手のひらを下にしてものを持つと痛みが出ます。筋肉が骨に付着する部分の炎症になります。筋肉は②短橈側手根伸筋、③指伸筋になります。
ゴルフで使う筋肉が筋肉と違い、ゴルフは手首を外側へ回す筋肉によるところが原因です。使う筋肉が少し外側、小指側になります。ゴルフは④小指伸筋や⑤尺側手根伸筋です。
痛くない筋肉を動かしたことにより、4つの筋肉が付着する骨膜の炎症状態が改善されたと考えます。
患者さんへは、そのような症状になったということは、ゴルフが大変上手ということなので喜んでくださいと言いました。