若くても高齢者でも腰が痛くて腰が伸ばせないとの相談があります。骨盤内筋肉と太とももの前側の筋肉のひきつりが原因です。
腰部脊柱管狭窄症の高齢者の人は、腰を伸ばすと足にしびれが出ますから、自然に腰を曲げるようになるのが原因です。
腰部疾患があっても凄く効果が出ますから、この理論が本当なのか私自身で検証しました。
私は、腰椎3/4、4/5番ヘルニア、腰椎4番すべり症、腰部脊柱管狭窄症が持病であります。自分自身で色々検証して患者さんの治療に役立てています。
いつもは調子が悪いと腰部後面へ治療してからなのですが、今回は腰部後面の治療を一切行わずに検証してみました。当然、痛み止めのたぐいは服用や貼付をしません。
腸腰筋
腸腰筋は大腰筋と腸骨筋からなります。
ここへの刺激は手技と鍼があります。どちらも甲乙つけがたいのですが、現在は鍼を主体に行っています。
私のように体格がデカいと、鍼は100ミリでは届きませんから125-150ミリのが必要になります。腹膜通過時に痛くないように刺すにはテクニックが必要です。
手技では腹壁の反射を回避して、骨盤への刺激を成功させる必要になりますから大変難しく時間もかかります。
この筋肉の動きが悪いと、股関節疾患や膝関節疾患になりやすくなります。
大腿四頭筋
大腿四頭筋では、経穴の髀関ひかん(ST31)穴へ刺激をします。
と言っても、患者さんによりポイントはバラバラなので成書の取穴を信じてはダメです。
鍼の場合は深さと方向が重要になり、手技でも同じです。
結果
成功すると、直後から腰が伸びるようになり、3日後に1番効果が出ます。
当然、姿勢も良くなりビックリします。骨格の歪みは筋肉のバランスからも原因のひとつです。
ここで、胸椎や腰椎の椎間関節や腰仙関節、仙腸関節への治療を行えば完璧ですが、やらないほうが良い結果が出る場合もあります。
私自身、腰が伸びなくておじいちゃんみたいな日々を過ごして良い体験ができました。
ホント、東洋医学って凄いですね~、