富山市の患者さんです。60代後半です。定期に通院され健康を保たれています。
帯状疱疹後神経痛はなかなか治らない
標準治療も含めて、東洋医学でも、こじれた帯状疱疹後神経痛は治らないとされています。
帯状疱疹を早期にしっかり治療することが大切なのです。
現在は、抗ウイルス薬や痛み止め、さらなにはオピオイドなどの痛み止めを使えば、ほぼ治ります。
ところが、一定数の患者さんは神経痛へ移行します。神経痛も時間経過で治ります。
それでも、治らない神経痛になる人もいます。
その場合は、ブロック注射も使用しますが、それでも、この神経痛は治りにくいのです。
患者さんの場合
2019年、心筋梗塞で入院し、ステント置換術を行いました。
その後、入院あるあるですが、退院後の体力低下から来る免疫力低下で、帯状疱疹を発病しました。
抗ウイルス薬の飲み薬や塗り薬、痛み止めの処方で無事治りました。
この抗ウイルス薬を発見した医師はノーベル賞を受賞されています。ゾビラックスの紹介の授業を今でも覚えています。
アクチビア有効成分アシクロビルについて|ノーベル賞受賞|口唇ヘルペスの再発治療薬:アクチビア軟膏
患者さんも、残念ながら、帯状疱疹後神経痛になってしまいました。
シビレ止めのリリカを処方されましたが全く効きません。オピオイド関連のトラムセットも飲みましたが変わりません。
年単位で、最初より多少楽になったので、患者さんはあきらめてしまいました。
火鍼治療
以前から、腰椎椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛があり、他、色々症状があります。
ヘルニアは特殊鍼法でブロック注射も不要となり、順調な経過です。
帯状疱疹後神経痛も、鍼、吸角、刺絡と考えられる方法を行いましたが、全く変化が出ません。
やはり改善しないのかなとあきらめかけていました。
今回、火鍼を用い、神経痛の治療を行いました。
そうしたら、今まで全く変化が出なかった症状が、改善の兆しが少し出て来ました!
凄いです。
図の、帯状疱疹後のケロイド状の場所(赤色丸)の痛みは軽減したのですが、それ以外の場所(青色の丸)へ痛みが移行した印象と言われます。
今後、どのように変化し改善するか楽しみです。
当院の火鍼は薬監証明取得済みですから、安心して治療を受けて頂けます。
【輸入確認証、薬監証明(やっかんしょうめい)とは、医薬品・医薬部外品・化粧品・医療機器の輸入貨物が薬事法に違反しないことを証明するものです。 従って、 違反でないことが確認できない場合や書類に不備がある場合等は、 薬監証明が発給されません。 また、輸入後においても他の医師等に使用させたり、譲渡しますと薬事法違反で処罰される場合があります。】
中国の医療
共産主義の中国は嫌いですが、東洋医学の治療技術は素晴らしいと尊敬しています。
漢方の名医に伺いましたら、文化大革命以後、以前の書籍は粛正され、めちゃくちゃになり、我田引水的な論文や書籍だけになったので、惑わされ間違った理論を信じている先生も多いそうです。
上海中医学院の教授も同じ事を言われたそうです。
私たちは、中医学を頭ごなしに信じるのでは無く、改めて実証弁証を行い後生に伝えなければいけないです。