高山市の患者さんです。
10年以上何かある毎に来院されています。今回は、両手の母指CM関節症、右手の中指と薬指のばね指です。
80日に渡り10回ほど治療しましたが、一進一退の経過です。
当院では昔は仕事内容に関してああだこうだと言っていましたが、現在はよほどの事が無い限り言及はしません。
それは仕事内容は簡単には変えられませんし、それで生活の糧を得ていますから、その仕事の中で、改善する方法を探っています。
この患者さんも、根本原因が頸椎にあるのが分かり、頸椎胸椎の治療をプラスしたら改善度は抜群に上がりました。
しかし、私の思い描く経過になりません。
患者さんも再来院したときには、「1日2日は調子が良く痛みも無いんですが、また元に戻ってしまいます」と言われます。
そんな経過途中で、治療経過が良くなって来たので聞きましたら、仕事内容を変えてもらったと言われました。
以前は、仕事内容が男性がやっていた仕事をしていたそうです。
患者さん自身も、この痛みの経過では仕事を続ける自信が無くなり、会社へ退職の旨を伝えたそうです。
会社側も昨今の人手不足で配置転換を提案してくれたそうで、仕事内容を軽いのに変わったそうです。
そうしたら、治療の効果がグングン出で、患部の痛みが楽になってきました。
同僚も同じ仕事をしたら、凄くキツくて驚いたそうです。
そこまで頑張る患者さんも凄いですが、体を壊してはダメですから、無理もほどほどにして欲しいです。
もしあのままの仕事量でも、あと3段階くらい深く効く治療を考えていましたから、今後、状態の悪い患者さんが来ても対応できます。
悪い患者さんに対峙するほど、治療技術は向上しています。