高山市の患者さんです。現在、他の接骨院へ通院中ですが、症状の変化を感じられないと来院されました。
症状
左肩を内旋、内転、水平屈曲するのが痛いそうです。反対の右肩を掴む動作が痛いのです。
首、肩のコリがずっとあります。
両膝が痛いです。
腰もだるいです。
こんな風で体じゅうが調子悪いから、仕方無いと我慢されている人が殆どではないでしょうか。
頸動脈ステント留置術の既往
倒れて精査したら頚動脈の狭窄があり、頸動脈ステント留置術を行われました。
それ以来、自然に首を動かす度合を気にかけるようになり、余計にコるようになったそうです。
高齢者の首や肩のコリは筋肉の緊張では無く、頸椎椎間関節由来が殆どです。
よって、頸部の矯正法マニピュレーションが最適ですが、高齢者は骨がもろく関節面が癒着しているので、絶対行ってはダメです。
したらどうするのかですが、やはり鍼治療しか手立てがありません。
患者さんは痛み止めも飲まれていますが、痛みの変化を感じられないそうです。痛み止めなどは効かないようなら止めるべきなのですが、それに変わる手立てがないので皆さん飲まれています。
治療
患者さんは、気休めの電気治療やマッサージを受けるしかないと思われていました。
鍼灸治療、マイクロカレント微弱電気治療を行います。
この患者さんはうつ伏せの体位は体に負担がかかりますから、必ず横向きで行います。ポジションは3.4回変えます。
うつ伏せで普通に治療を受けられる高齢者は健康なのです。
鍼のサイズも1寸から3寸まで、太さも様々です。使いこなすには年数が必要になります。
頸部のポイントも、吟味します。
翌日電話が
翌日電話があり、朝疲労感が出て寝てたそうです。首肩のコリは感じ無くなり、肩を動かしても痛みが半分以上減って、膝の痛みも減りスタスタと歩きやすくなったと言われました。
翌日、疲労感が出るのは年齢的に仕方無いです。それは、1回で最大の効果を出すためなので、当然として受け止めて下さいと伝えました。
孫に乗せてもらい、近々、再来院される予定です。