高山市の患者さんです。
母指CM関節症で整形外科へ通院されていましたが、痛み止めの常用で体が冷えて、結局、痛みも取れなくなり、それを医者に言っても信用されませんでした。
どこかで当院の噂を聞きつけて来院され、当院の治療で痛み止めからも離脱できた患者さんです。
痛み止めの常用で体が冷えるのは、漢方医の中では常識です。
半身全部おかしい
右肘テニス肘(上腕骨外側上顆炎)、腰痛右>左、右股関節痛、右膝痛、右母趾の巻き爪・外反母趾・開張足からの痛みがあります。
こんな体になってしまったのを嘆いていました。けど、意外に、このような症状は女性あるあるです。
皆さん、痛み止めでやり過ごせれば其れでOKですが、そうはいかない人が山ほどいます。
当初は当院提供のリハビリ法で良好に
当初は、当院提供のリハビリ法を自宅でしっかり行い、母指CM関節症も良くなり、過去最高に姿勢も良くなり、O脚もウソのように治り、ルンルンの生活を送られました。
やはり、加齢には勝てなく、足の痛みが今までと違い、別の痛みとして出てきました。この時は、リハビリ法を行うと余計に痛みが出たそうです。リハビリ法は中止です。
治療を変更
それまでは、解剖運動学に基づく矯正法マニュピュレーションを主体に行っていましたが、椎間関節の可動性の回復や筋膜ファシアの癒着が取れないようになった証拠なので、特殊鍼法に切り替えます。
特殊鍼法
これはコロナ禍で縁が繫がった、天才鍼灸師の先生から伝授して頂いた治療法を参考にして独自に構築しました。
世の中は、とんでもない先生がいるのです。ところが、そうゆう先生ほど見つからないのです。いくつになっても、教えを請い学ぶ姿勢は大切です。
それぞれの症状に、独自の特殊鍼法を行い始めたら、薄皮を剥ぐように症状が緩和してきました。
この治療法の凄いところは、患者さんの足指(親指や他の指)の動きが回復してきたことです。通常では考えられません。
外反母趾の患者さん本人なら分かりますが、足の親指や他の指が動かせない人が多いのです。
一応念のため、レントゲン検査で足の状態を診てもらいましたが、変形はありませんでした。骨棘とかあればそれが痛みの原因と言えますが、そうでは無かったのです。
そうなると、整形外科では治療の方法がありません。母指CM関節症の経過を聞かれたそうですが、痛みは取れましたと患者さんが言ったら担当医は不思議そうな顔をしたそうです。
母指CM関節症
患者さんの最初の来院動機は母指CM関節症ですが、その痛みは消えて仕事に励まれています。維持の為に治療は続けています。
小さい手でも、大きな床用モップの操作ができるようになりました。
患者さんは、やっぱり痛みが無くなるとか少なくなって仕事ができることが、本当にうれしいと言われています。