同業を始め、医療でもYouTubeなどの動画が流行しています。症例など分かりやすいかもしれません。
当院でも、一時検討しましたが、現在は行わないことにしました。
私自身、情報は文字のが早く手に入るので優先しています。動画は見るのが面倒です。初老なので目が疲れるのを嫌う傾向もあります。
動画15分は、読む文字1分程度です。難しいのは図解を示せば十分です。
これが理由です。
例えば、関節のこの動きが悪かった等の症例は、患者さんに動いて頂けば表現可能と考えますが、実際に見るのと、動画で撮影されたのは似て非なる物です。
意外に患者さんも撮られていると思うと頑張ることも多いです。
介護認定では、認定される被験者が頑張るのは、日常的に起きている事象です。
写真も患部の腫れなどは、肉眼で見るのと写真では全く違います。それには動画のほうが、静止画より素晴らしいのは事実です。
文字数で換算すると、実際のトーク番組46分程度の物ですと、文字にすると7,000-12,000文字位です。
私は、文字の方が利用価値が高いし、表現に偏りが出にくいと思っています。
それと、動画をアップする手間がありません。患者さんに撮影協力して頂き、撮影、編集、テロップ入れ等々、時間がもったいないです。
今後も症例を院長ブログに挙げて、来院の参考にして頂きたいと思います。
私たち東洋医学主体の治療は、1つの症例(n=1)の積み重ねで治療技術が向上します。
西洋医学のように標準治療がありません。
患者さんの顔が全て違うように、症例は似ているようで似ていません。
それを動画でアップするのは、チャンピオンデータ(1番結果が良かったもの)が多いのではと推測します。
それでは、正しい情報提供にはならないと思っています。
技術の講習も、対面で行うことが1番身につきます。テレビ会議ではなっちゃって習得になります。
アウトラインは映像で分かっても、講師が放つ雰囲気、現場の雰囲気、治療のフォームなどなど、実際で無いと分からないことは山ほどあります。
後進の指導に専念できるようになれば、動画作成にも挑戦したいとは思っています。