コロナ禍でワクチンが話題になっています。ワクチンで予防するのが一番効果的なのは事実です。
未だに反ワクチンを訴える人がいますが、昭和35年前後のポリオの被害とか現実を見ない姿勢は甚だ疑問です。
今日、2022年2月17日のGoogle Doodle(ドゥードゥル=落書き)は高橋理明博士です。
高橋理明博士
私たち年代だと、水ぼうそうになったときに塗られたカチリ(白くて塗るとパキパキになるやつ)のフェノールの臭いを覚えています。今はカチリは塗らないそうです。
翻訳
今日のDoodleは、東京在住のゲストアーティスト、木内達朗氏によるもので、水疱瘡に対する最初のワクチンを開発した日本のウイルス学者、高橋理明博士を讃えています。高橋博士が開発したワクチンは、水疱瘡の重症化とその感染を防ぐ有効な手段として、世界中で何百万人もの子どもたちに投与されています。
高橋理明は、1928年のこの日、大阪で生まれました。大阪大学で医学博士号を取得し、1959年に大阪大学微生物病研究所に入所しました。はしかやポリオウイルスの研究を経て、1963年、米国ベイラー大学で研究員として勤務することになりました。このとき、息子さんが水痘(みずぼうそう)を発症したことをきっかけに、感染力の強い水痘の対策に力を入れるようになりました。
1965年に帰国した高橋は、動物やヒトの組織で生きたまま弱毒化した水痘ウイルスの培養を開始しました。そして、わずか5年の開発期間を経て、臨床試験の準備が整いました。1974年、高橋は水痘の原因である水痘ウイルスを標的とした最初のワクチンを開発しました。その後、免疫抑制患者を対象とした厳しい研究が行われ、極めて有効であることが証明されました。1986年、大阪大学微生物病研究会が、世界保健機関(WHO)が承認した唯一の水痘ワクチンとして、日本での展開を開始しました。
高橋博士が開発した救命ワクチンは、その後、80カ国以上で利用されるようになりました。1994年、大阪大学微生物病研究会理事に就任し、定年までその任にありました。高橋博士の発明により、毎年数百万人の水痘患者が予防されています。
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