本年も、冬の到来と共に筋違いの患者さんが増えています。
高齢女性の首の筋違いに特徴があります。
背中が曲がってくる『円背(亀背)=背中が曲がる』だとなり易い傾向です。
現在は年齢を問わず、遠絡療法で即効性の改善が可能になりました。
若い人(70歳以下)は、解剖運動学に基づく関節の隙間を修復再生する矯正法マニピュレーションが効果的ですが、高齢者には使えません。
自宅では、首を冷やさないようにネックウォーマーや、タオルを巻いて就寝することが予防になります。
首への負担を減らすためには、腕を肩から上へ上げる体操も大切なので、ラジオ体操や自彊術を行うと良いです。
背骨の老化で円背になるのは仕方無いのですが、骨粗しょう症の予防や改善効果としてお薬も大切です。
但し、副作用で顎骨壊死や長期連続投与で大腿骨骨折の副作用もありますので、開始後の止め時も大切なので、お薬を出している先生と相談して下さい。
その予防には閉経前にどれだけ骨を丈夫にするかになります。まだ閉経前なら自然に骨を丈夫にすることは可能です。
食事も大切ですが、骨への刺激も大切です。
これは簡単な体操でして、踵を床にトントンと叩きつける体操です。
【第31動・両足を揃えてつま先立ち、かかとを打つ】
31動とその医学的効用|公益社団法人 自彊術普及会
一日1回か2回、30回から50回です。これは膝が悪くても可能なので是非やってみて下さい。