村上宥快和尚さん【1918年(大正7年)10月8日〜1991年(平成3年)3月12日・享年72歳】のお話をまとめました。
力では解決できない
労働組合問題、土地問題、公害問題、色々ありますが、力には力でという考えが大勢を占めています。
そのような問題が起きて、周囲の人が、反対、反対、絶対反対という言葉にて運動をしますが、絶対反対にはならないのです。
このような場合は、当事者である自分が心を整え調和をして、相手の守護霊に、その旨を伝えるのです。それが、正しいものであれば自然に消滅するのです。
「目には目、歯には歯」という言葉がありますが、力には力で対抗することは、良いことではないのです。
人間同士というものは、意識が疎通する条件があるのです。
その条件は、守護霊の世界の中で、調和が取れるようになっています。守護霊との対話というものができるようになると、だんだん条件が開けてくるのです。
二階建の家を十階ほどのビルを建て変えようとされた人がいます。法規には合格をしているのですが、やはり周囲から絶対反対があるのです。
いつでも人の心と調和をはかろうとする意志を持っていれば必ず通じてきます。あるいは、色々な問題でもあの世で解決をしてくれるのです。
ですから皆さんが、目の前に出てきた現象だけに眩惑されてはいけません。そういうことが出てきた時には、まず、自分の心を調和することを行って下さい。
絶対反対はしなくても大丈夫なのです。本当のことですから一つ行って下さい。
しかし、本当に問題が起きますと感情が先立ってきます。
まず、自分の感情を和らげることです。相手の感情を和らげるのではないのです。和らげることができれば、相手の感情も、守護霊が調和を取ってくれるのです。
妥協ではいけないのです。妥協という言葉では正法は通じないのです。調和という条件でないと通じません。
逃げの一手というものは、案外、後から追っかけてくるのです。
ですから正法は、誠に常識からかけ離れているのです。私たちが「こんなことは常識でしょう」ということは、正法の筋道とは大分違った感覚を持っているのです。
デモや行進で「何々、反対、何々、反対」といって歩いているのを見ます。反対が逆効果になるのです。