村上宥快和尚さん【1918年(大正7年)10月8日〜1991年(平成3年)3月12日・享年72歳】のお話をまとめました。
ラクダに乗って針の穴を通る
人間は、なかなか一朝一夕に、スムーズに、自分の体験を通して行くことはできません。
その中で私たちは、執着というものを離れた時には、非常に大きな正法の価値観というものを知ることになります。
正法の価値観は、今までは1+1=2で、その2の収益を上げれば良いのですが、私たちは心の条件でそれを越えて行くのです。
仏教やキリスト教の言葉に、「ラクダに乗って針の穴を通る」という言葉があります。どう考えてもできる芸当ではありません。
マタイによる福音書 19:24
また、あなたがたに言うが、富んでいる者が神の国にはいるよりは、らくだが針の穴を通る方が、もっとやさしい」。
これは、意識の世界でしたら、どのような所でも濳って行くことができるのです。
この世の物質の世界では、針の穴は糸でなければ通りませんが、正法に適った条件で行けば必然的に通れるのです。