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村上宥快和尚さん説法「鍵を握る母親」

村上宥快和尚さん【1918年(大正7年)10月8日〜1991年(平成3年)3月12日・享年72歳】のお話をまとめました。

鍵を握る母親

子供たちでも、試験問題を友だち同士で相談し合うことは、殆ど見られない現象になりました。

今の大人を見習うように、あいつに負けてたまるかという感情を持っているために、お互いにあるべき能力を分かち合うという心を無くしてしまっているのです。

これでは、いけないのです。

現在の子供たちは、試験でも友だちに教えないで、そうして、教えても違うことを教えてみたりして、子供同士が嘘をつき合ったりしていますので、感情の条件を閉ざしています。

その条件があればあるほど、親は仲良くしなければいけないのです。

私も子供の頃、皆集まって、勉強や何かをした時、頭の良い人たちは割合に感情を隠していた人びとが多いのです。

自分ができるのできないのということではなく、相手に感情を閉ざしてしまうと、自分でできていることでも教えないことになります。

これでは、共に私たちは発展していく共同生活の条件が無くなっています。

私たちは感情的になってはならないのです。

知性、理性、本能、あるいは、本能が膨らんで一方的な考え方になっていないか、このように反省はなかなか難しいのですが、反省の難しさを乗り越えるためにも、自分の心の働きを勉強をしておいて下さい。

知能だけで学んだり理性だけで分析したりします。これだけでは、感情や本能の働きがありませんから正しく心が働きません。

私の子供の時には学校から帰ってきて、まず母親の安否を聞いて、安心して遊びに出掛けたものです。

この頃の子供たちは、親がどこにいようとアレルギー状態になっていますから平気なのです。

世の中自体が心の欠陥の出てきてしまった条件を、元に復することは大変な努力が必要なのです。

知性、理性、本能、感情、想念という心の働きを分類しますと、現代は容易ならざる環境に到達して、アレルギー症状などは、医者の方で、なぜ起きるのかわからないのです。

この原因は、お母さんたちが葛藤や闘争に明け暮れているからなのです。

今の母親は、競技にしても、ママさんバレーや、ドライブ、旅行、買い物、遊ぶことばかり考えているのです。これも争うという一つの条件を持っているのです。

なぜ人間は争わなくてはならないのでしょうか。

ですから、心が安定してくると安らぎが出てきます。正法を行って安らぎがなければ、本当の実践をしてないということなのです。

安らぎとは、女性が家の中にいることです。

これだけでも安らぎがあるのです。女性は、そういうパワーがあるのです。家の中に女と書くのが安らぎですから、その安らぎにより人が安定感を持つのです。

女性の力とは、そういう偉大な力を持っているのです。男性は表へ出て働きますが、人と闘争をすることは良いことかもしれませんが、あんまり良いことばかりではありません。

ですから女性と男性の関係を、本能、知性、理性、感情、を充分に取り入れた反省をして下さい。

宗教という「宗」の「ウ冠」は、宇宙を表します。「家」の場合の「うかんむり」は、家の中の安らぎを表します。

私たち人間は、「調和を目的とし人びとと互いに手を取り合って生きて行くことを誓い合いました」あの世のことを忘れているのです。

歌を忘れたカナリアではないのですけど、現代の人びとは、「働きさえすれば」のイデオロギーで、頭で考える条件だけが発達しているのです。

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。柔道整復師、鍼灸師の国家資格にて施術を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。