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コラーゲンの血糖値への作用、ニッタバイオラボより

ニッタバイオラボ☆ファン倶楽部メルマガ vol.80より転載します。

血糖値が高いと心配なこと

日本では糖尿病患者数が増加中です。予備軍まで含めると2千万人を超えていると言われています。

高血糖になると、血液が濃くなり、脱水症状になりやすく、血の流れが悪くなることで、筋肉や臓器に栄養が届けられなくなる為、疲れやすくなったりします。

それが継続すると糖尿病が心配になるだけでなく、動脈硬化や心筋梗塞、肝硬変などのリスクが増大します。

要因は生活習慣です。

・糖質の摂り過ぎ
・空腹時間が長く、食事で血糖値が急激に上昇
・食べ過ぎ
・運動不足など

コラーゲンペプチドの血糖値効果の試験結果

1.ヒト臨床試験
35~50歳の糖尿病患者60名をコラーゲンペプチド摂取群と難消化性デキストリン摂取群の2つに分けて1日10gを約3ヶ月摂取してもらいました。

結果
(1)空腹血糖値(食後2時間後の血糖値)
コラーゲンペプチドは、空腹血糖値を正常範囲にまで改善し、難消化性デキストリンよりも有意に改善しました。

(2)HbA1C(糖化の指標)
コラーゲンペプチドは、HbA1C値を正常範囲にまで改善し、難消化性デキストリンよりも有意に改善しました。

(3)インスリン抵抗性(インスリンの働きが悪くなること)
コラーゲンぺプチドは、インスリン抵抗性を示すHOMA IR値を改善し、難消化性デキストリンよりも有意に改善しました。    

(注)「有意」とは=統計上、明らかに差異が認められること。

2.マウスの試験
16時間絶食したマウスにブドウ糖を与えて血糖値の上昇を測定。

水と糖を同時に摂取しているマウスは血糖値が急激に上昇しましたが、コラーゲンペプチドと糖を同時摂取すると急激な血糖値の上昇が有意に抑制されました。

3.ヒト臨床試験(最近の試験)
21~50歳の糖尿病患者61名をコラーゲンペプチド摂取群と難消化性デキストリン摂取群の2つに分けて1日5gを約3ヶ月摂取してもらいました。

結果、コラーゲンペプチド摂取により、空腹血糖値、HbA1C、および、インスリン抵抗性が有意に改善しました。

1日5gでも効果があることが確認できています。

コラーゲンペプチドの血糖値を抑制するメカニズム

トクホのお茶などで有名な難消化性デキストリンは、腸による糖の吸収を抑制することで血糖値に働きますが、コラーゲンペプチドは、膵臓の細胞に作用して、血糖値を下げるホルモンであるインスリンを増やすという生理活性機能があることがわかりました。

メカニズムとしては、コラーゲンペプチドが膵臓からインスリンを分泌させるホルモンGLP-1(インクレチン)を不活性化する酵素DPP4の働きを阻害し(2型糖尿病の人はDPP4の活性が高い)、腸管L細胞より分泌される活性型GP-1を増加させることで体内のインスリン量を増加させることがわかりました。

血糖値から脳機能の研究へ

糖尿病になると認知症の発症リスクが2倍になると言われています。

脳血管型認知症では、血流が濃くドロドロになることで脳の血管が詰まりやすくなります。

そうすると、脳内の血流が悪くなり神経細胞に充分な血流が行かなくなることで、神経細胞が正常に働かなくなります。それが、認知症を発症する要因となります。

アルツハイマー型では、脳内のインスリン抵抗性が悪くなることで、インスリン分解酵素が少なくなり、アルツハイマーの原因物質を分解する力が弱くなる事が要因となります。

内閣府と新田ゼラチンの共同プロジェクト実証試験では、コラーゲンペプチドを1日5g、1ヶ月間摂取すると脳MRI診断で脳神経線維の質が向上しました。

これらのことから、コラーゲンペプチドが認知症の予防にも役立つのではないかと研究を進めています。

血糖値の話に戻り、まとめますと

(1)ヒト臨床試験で血糖値抑制効果が確認できた。

(2)メカニズムもわかってきている。
   GLP-1分泌促進、DPP4阻害によりインスリン分泌が促進

(3)食経験が長く、薬よりも効き目が穏やかで副作用もなく安心安全に予防として摂取できる。

 これらのことから、コラーゲンが血糖値が心配な方のお役に立てると考えています。

血糖値に関するエビデンス

新田ゼラチンHP WEB研究所 ペプチド研究室
06.血糖値 | ペプチド研究室 | Web研究所 | 新田ゼラチン株式会社

コラーゲンの解説

Collagen_Maruwakari_Book_2

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。柔道整復師、鍼灸師の国家資格にて施術を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。