五十肩の56歳女性 棘上筋麻痺を発見しチクチク療法(長田式無血刺絡療法)で肩が挙げられるようになりました

56歳女性です。

経過

今年の6月に五十肩で来院されました。

夜間痛もひどく、15分か20分おきに目が覚めるそうで、それに対する治療を行いましたが経過が思わしくありません。

石灰沈着は腫脹や皮膚の状態から考えにくいです。

しかし、就寝が困難では治療にも反応しないので、整形外科へ紹介し石灰沈着などを検査をして頂きました。

その結果石灰沈着もなく、腱板損傷も今のとこ疑われないということでした。

夜間寝られないので、消炎鎮痛剤と湿布の処方をして頂きました。

当院での治療を再開し、肩関節や肩峰下の滑液包や肩関節のファシアに対して筋膜リリースで解放すると、肩も挙上できるようになりますが、時間とともに肩があげられなくなります。反対の手を添えれば挙上は可能です。

挙げ句の果てに、手にも力が入らなくなってきたと自訴されます。んーー代償性の痛みかなと。

体表観察を詳しく行う

棘上筋が少し痩せています。利き腕は右でこのような現象は普通はありません。

詳しく問診しますと、7.8年前に頭痛がひどく、CT検査の結果、頚椎5番6番付近の頚椎椎間板ヘルニアがあったそうです。

どうも今回の五十肩の症状もこの頸椎の問題が原因のようです。

棘上筋が動くようにテストしますと肩も自然に上がるようになります。これが悪さをしていたようです。

棘上筋

神経は、肩甲上神経C5、肩関節を外転させます。これがしっかり働かないと肩の挙上(手を挙げる)動作に支障が出ます。

治療

治療はチクチク療法(長田式無血刺絡療法)を行います。

チクチク療法の特徴としては神経麻痺に対して抜群の効果を発揮します。

反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)など今までの治療では対処のしようがなかったものもにも効果を発揮します。

当院では、脊柱管狭窄症、パーキンソン病、パーキンソン症候群にも効果を発揮しております。

この患者さんは非常に反応が良く、直後に肩が普通に挙げられるようになりました。

以前のように翌日に症状が元に戻ることなく経過も良く、手に少し力が入るようになったといわれました。

チクチク療法の欠点は治療に痛みを伴う点です。痛みが出ることにより正常な神経反射を引き起こすのでしかたないです。良薬口に苦しです。

結果

この治療を繰り返すことで治っていきます。

今回の症例は検査だけに頼るのではなく、体表観察をしっかりしないと答えが導き出せない、と言う当たり前の結果を再認識しました。

頚椎椎間板ヘルニアが既往疾患としてあり、それと相まって引き起こされた五十肩と判明しました。

表紙引用:Supraspinatus muscle – Wikipedia

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この記事を書いた人

村坂 克之

村坂 克之

村坂療法の創始者、小又(こまた)接骨院院長です。
国家資格である柔道整復師、鍼灸師にて、科学的根拠(evidence)の西洋医学と実証経験の東洋医学の調和を図り治療に当たっています。
実証経験とは症例(n=1)の積み重ねのことです。
特に手技治療においては臨床の蓄積が治療成績につながります。
通常の治療で改善しない人、検査が異常無しでも症状がある人、手術を検討されている人、手術後の後遺症でお悩みの人は、どうぞご相談下さい。
手術の選択する場合でも、事前に治療や独自リハビリなど行うことにより術後の結果が良くなっている症例も多いです。
施す治療に100%の正解はありませんが、お力になれば幸いです。