結果を出す手技療法のパイオニア

飛騨地方で言われる「すばこ」はTFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)のことが多いです

TFCC損傷と聞き慣れない病名です。

手首の外側に強い痛みが出る疾患です。また、再発を繰り返します。

飛騨地方で言われる「すばこ」はこのことを指します。

右手下向き・半月板を強調
右手下向き・半月板を強調

 
Articular Disc が尺骨下端部の半月板です

引用元:{Gray's Anatomy plate|Vertical section through the articulations at the wrist, showing the synovial cavities.}}
左手下向き・冠状断面(前後面の切断面)

引用元:{{Gray’s Anatomy plate|Vertical section through the articulations at the wrist, showing the synovial cavities.}

概略

三角線維軟骨複合体損傷 – Wikipedia

なかなか治りにくい

農作業で力を入れすぎたりすると高齢者でも発病します。

若い人はラケットを使うスポーツ。転倒して手を強く付いてもなります。

ただの捻挫と思ったら

私は治療に難渋するのは尺骨部の半月板損傷と考えています。

それに係わる靱帯の損傷(尺骨三角骨靭帯、尺骨月状骨靭帯、掌側橈尺靭帯、背側橈尺靭帯)もありますが、半月板の損傷が第一原因です。

固定

まず固定装具をしたほうが早く治りますが、意外に、この疾患にかかる人ほど固定装具がつけられない状況の人が多いです。水仕事や作業に邪魔になり付けられない。

固定具の相反する事象は良く体験します。

治療

損傷部位の回復効果の高いマイクロカレント通電を行います。

希望されれば鍼治療が効果的です。極細鍼を使用します。

運動療法を希望されれば、加圧リハビリを行います。

指が硬い人は発病しやすいです。

経過

重いのは3ヶ月は必要になります。

表紙は正常な手首です。

この記事を書いた人

アバター画像

村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。柔道整復師、鍼灸師の国家資格にて施術を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。