TFCC損傷と聞き慣れない病名です。
手首の外側に強い痛みが出る疾患です。また、再発を繰り返します。
飛騨地方で言われる「すばこ」はこのことを指します。

Articular Disc が尺骨下端部の半月板です
引用元:{{Gray’s Anatomy plate|Vertical section through the articulations at the wrist, showing the synovial cavities.}
概略
なかなか治りにくい
農作業で力を入れすぎたりすると高齢者でも発病します。
若い人はラケットを使うスポーツ。転倒して手を強く付いてもなります。
ただの捻挫と思ったら
私は治療に難渋するのは尺骨部の半月板損傷と考えています。
それに係わる靱帯の損傷(尺骨三角骨靭帯、尺骨月状骨靭帯、掌側橈尺靭帯、背側橈尺靭帯)もありますが、半月板の損傷が第一原因です。
固定
まず固定装具をしたほうが早く治りますが、意外に、この疾患にかかる人ほど固定装具がつけられない状況の人が多いです。水仕事や作業に邪魔になり付けられない。
固定具の相反する事象は良く体験します。
治療
損傷部位の回復効果の高いマイクロカレント通電を行います。
希望されれば鍼治療が効果的です。極細鍼を使用します。
運動療法を希望されれば、加圧リハビリを行います。
指が硬い人は発病しやすいです。
経過
重いのは3ヶ月は必要になります。
表紙は正常な手首です。