村上宥快和尚さん【1918年(大正7年)10月8日〜1991年(平成3年)3月12日・享年72歳】のお話をまとめました。
依頼心が招く霊魂
ある宗教はお金がかかるそうです。
以前、御婦人が蛇の霊魂が憑いたので取ってやるから、五十万、百万持ってこいという新興宗教がありました。
その人を霊視すると蛇の霊魂が憑いていました。年中頭痛持ちなのです。
なぜ憑いたのかは、四百年前の蛇退治に使ったナタを、家宝にしてあるのです。
その境遇もさることながら、お金に対する執着がものすごく強かったのです。ですから、お祀(まつ)り宗教へ走るのです。
私が心を調和すると、不調和な霊魂はぶっ倒れます。ドスンと引っ繰り返る音が、並々ならない音なのです。このような現象は世の中にいくらでもあるのです。
自分という心を持たないで、人に頼るという依存心があるから、心の隙に地獄の霊魂や、動物霊が入ってきます。
動物、あるいは地獄の霊といえども、エネルギー体ですから死ぬことはありません。
私は自分の心を調和して、蛇の霊魂によく言い聞かせて、人間の修行の邪魔をしてはなりません、と静かに言ったら、一回で出ていきませんでしたが、二回目に、ようやく出ていきました。
実際に蛇の霊魂がいます。現代の、文化、文明の世界に、動物霊、地獄霊はいないだろうと思いますが、ところが逆なのです。
現代の心を失った時代においては、自分の心をうつろにしている人が非常に多いのです。それゆえに、地獄霊や、動物霊に取り憑かれて、さいなまれるのです。
私は、動物霊や地獄霊に取り憑かれた人びとの体験を、たくさん持っています。
これは、自分の心をないがしろにするから、自分の心に隙ができたところに魔に入られるのです。
決して嘘ではないのです。
安易に色々なものを、拝んだり、上げたりしてはいけません。
自分の心の調和をはかっていくことを忘れてはなりません。