少年野球の肘痛、練習のし過ぎか投球のクセが原因、成長期は骨が未成熟なので要注意

日本では約半数近くの少年野球の子供たちが肘の痛みを経験しており、世界的にも異常な数値と言われています。

症状の解説

上腕骨内側上顆炎・内側側副靱帯損傷(内側)

肘のけが – 25. 外傷と中毒 – MSDマニュアル家庭版

上腕骨内側上顆炎 – 25. 外傷と中毒 – MSDマニュアル家庭版

離断性骨軟骨炎(外側)

小児の骨端軟骨(成長板)の骨折 – 22. 外傷と中毒 – MSDマニュアル プロフェッショナル版

後方インピジメント・肘頭疲労骨折(後側)

後方(肘頭)タイプは大学生以上に多いので割愛します。

対策

アイシング

アイシングは小中学生には不要と考えます。厚みのある生地の冷湿布で十分です。

家族が処方された痛み止めの湿布は絶対貼ってはダメです。患部の血流が悪くなって余計に治るのが遅れます。また含まれるお薬の成分で光過敏症になるのもあります。

練習量を減らす

投球量を減らして改善しないのなら中止になります。

バッティング

バッティングはやっても大丈夫です。

ランニング

走り込みは、ドンドンやって下さい。足腰が弱いと投球時に、腕に負担かかかります。

投球のクセ

これは良く言われている、肘が下がる現象です。

筋力が発達途中の子供さんに多く見られます。

本人の自覚があっても、クセは直りにくいので根気よく指導が必要になります。

現実は

肘を負傷すると、肘が伸びなくなったり曲げにくかったり、投球時に取れない痛みが出ます。

離断性骨軟骨炎

実際に、離断性骨軟骨炎(osteochondritis dissecans; OCD)の診断だと、半年以上の練習ができなくなります。

しかし、最初は痛みが全く無くて、症状が出たときには手遅れになっている場合が多いです。

上腕骨内側上顆炎

これは投球フォームが悪かったり、前腕筋の固さに問題があるのが多いです。

前腕筋のストレッチが必須です。

治りにくい上腕骨外側上顆炎や上腕骨内側上顆炎は手首や指が固いのが原因なので自宅でストレッチをして下さい

成長期が大切

初期段階なら必ず治ります。

離断性骨軟骨炎になると1シーズンがダメになる場合が多くて、それを理解できる指導者が居たら幸いです。

投球練習が無理なら、走り込みや他の練習で補えるかです。

小中学生の場合は、本人のセンスだけで上手な子が多いので、練習のし過ぎて伸びしろを潰しかねません。

総じて練習量に比例して技術の向上は期待できますが、単に練習すれば上手になると信じてはダメです。

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この記事を書いた人

村坂 克之

村坂 克之

村坂療法の創始者、小又(こまた)接骨院院長です。
国家資格である柔道整復師、鍼灸師にて、科学的根拠(evidence)の西洋医学と実証経験の東洋医学の調和を図り治療に当たっています。
実証経験とは症例(n=1)の積み重ねのことです。
特に手技治療においては臨床の蓄積が治療成績につながります。
通常の治療で改善しない人、検査が異常無しでも症状がある人、手術を検討されている人、手術後の後遺症でお悩みの人は、どうぞご相談下さい。
手術の選択する場合でも、事前に治療や独自リハビリなど行うことにより術後の結果が良くなっている症例も多いです。
施す治療に100%の正解はありませんが、お力になれば幸いです。