Google検索で、自分の症状を入力し、怖いアドバイスしか出ないと不安がる患者さんがいました。
検索も改善に取り組む
「医療や健康に関連する検索結果の改善について」
2017年12月6日水曜日
引用:Google ウェブマスター向け公式ブログ: 医療や健康に関連する検索結果の改善について
今までは症状から検索すると、リンクに飛んで健康食品のページに行きましたが無くなっています。
オカルト健康法、オカルト医学も遠く彼方にいってしまいました。ありがたいです。
癌の免疫療法は、依然として上位にいますが、困ったものです。
検索は便利ですが
検索でいろんなことが調べられます。
今の患者さんが抱える症状に対する答えが、正解と不正解か有ります。
腰椎椎間板ヘルニアは、最終ゴールは手術になりますから、その宣伝が最初に出てきます。
手術が必要な場合もそんなにあるわけではありません。
不要に人にあおられる
知り合いのXXと言う職業の人に頸椎何番がずれていると言われて、たいへん不安になられていました。
確定はレントゲンで分かります。
私が診たらズレでは無く頸椎の指摘も違っていまして、アノマリー(Anomaly)という脊椎の一種のタイプでした。
背骨も体格と一緒で色々なタイプがあります。
これを異常と捉えるか正常域と捉えるかは、未だに論議のあるところです。
私の考えは、変形や側弯があれば指摘はしますが、その人となりの状態で大丈夫なら大丈夫と言います。
脊椎の状態も、不安をあおり、「こっちの水は甘いぞ」と、いい加減に発言する人が多くて困ります。
画像診断からの標準治療では治らない場合も
片や画像診断でも、その患者さんにとって正解では無い場合があります。
一例として、レントゲンで頸椎のストレートネックと指摘されて、自分の症状は治らないと思い込んでいる人が多いので驚きます。
レントゲンでストレートネックと判断されると標準治療では治らないと言っています。症状が出たら痛み止めなどで、やり過ごすしか無いと言われているだけなんです。
当院は、ストレートネックの症状で色々な人が来院されています。頸椎や胸椎の椎間関節の可動性を正常化すれば、キレイに治ります。
現在はスマホをいじるのでストレートネックになりやすい環境でもあります。
姿勢も正しいと言われるのもありますが、全ての人に当てはまることはありません。その人にとって正しいをさぐる必要があります。
姿勢や歪みが、本当に症状と関連しているのかを判断して、治療するのか私たちの仕事です。
治したい希望が扉を開く
変形や歪みがあっても、症状が無ければとりあえず安心です。
病気の既往歴は治療にたいへん重要なので、問診の時はしっかり伺います。
しかし、その病気に固執してしまうと、治るきっかけがつかめない場合が多いです。
来院の際は、一旦気持ちを白紙にされて治療を受けて頂くと良いと思います。