北海道から来院されました。
圧迫骨折は胸椎11.12番が好発部位です。
基礎疾患として、骨粗しょう症があると尻餅や転倒でなりやすいです。
世界標準のメルクマニュアルの解説
脊椎の圧迫骨折 – 25. 外傷と中毒 – MSDマニュアル家庭版
骨粗しょう症 – 08. 骨、関節、筋肉の病気 – MSDマニュアル家庭版
通常は手術のみ
2年前に胸椎12番の圧迫骨折をしました。標準治療で、コルセットの固定で治りました。
痛みが引かない場合は、「骨セメント治療」にて良好になる場合がありますが費用は自費です。担当の先生に相談されると良いです。
しかし、だんだん腰が曲がって胃腸も調子悪くなってきました。
PLIF/TLIF(腰椎椎体間固定術)
PLIFとは、Posterior(後方) Lumbar(腰椎) Interbody(椎体間) fusion(固定)を意味します。
TLIFとは、trans-foraminal(経椎間孔)Lumbar(腰椎) Interbody(椎体間) fusion(固定)を意味します。
改めて病院を訪ねて、背骨の歪みを治すなら2回手術が必要と言われたそうです。
諦めていましたが、ご主人の治療の同伴で来院されて治療することになりました。
多彩な症状に対して
他に色々な症状や内科の手術もされているので、どの症状に焦点を当てて治療するのかを構築する必要があります。
あれもこれもと欲張っても良い結果は出ません。
1回実施してみて体の変化を見ます。
当院の治療
骨粗しょう症が基礎疾患としてあるので、力学的な手技は行えず厳しい条件です。解剖運動学矯正は可能です。
治療のポイント
腰椎、胸椎は触りません。
頸椎の椎間関節の動きを治します。中臀筋の筋反射を治します。
悪玉活性酸素の除去をします。
骨盤と肋骨の立位動的なバランスを取ります。これにより、正しい姿勢を再学習することが可能です。
下肢筋力の向上をします。
結果
1回で見事に姿勢が伸びてきました。患者さんもたいへん驚かれました。
骨折前には戻れませんが、継続して治療すれば現時点より良い姿勢になれます。
遠方からの来院されましたので、近隣での施設をご紹介させて頂きました。