【レ・ミゼラブル 2017 中日劇場感想】洗練されたヤン・バルジャン、横綱の吉原ジャベール、音圧が強く圧倒される特別な舞台

朝が明日が来〜れ〜ば〜♪　ジャジャ〜ン♪　
「ワン・デイ・モア One Day Moreより」

全編セリフはなく、32曲の歌だけで演じる、上演時間3時間の超大作ミュージカルです。

2019年、再演決定です。

全般に舞台の照明は暗いですが、生きることへの意味を考えさせる名作です。

若い役者さんに取っては、ミュージカル俳優への登竜門になっています。

中日劇場最後のレ・ミゼラブルの公演です。

1幕　 1時間30分
休憩　30分
2幕　 1時間5分
3時間5分（カーテンコールを除く）

2015年より音圧が凄いです。

ライブハウスのような音圧の強さです。2幕の佳境に入って怒濤の迫力です。

中日劇場での最後のレミゼだから特別仕様なんでしょうか！？　音効さん、教えて下さい。

森公美子さんを除いて(笑)、役者の皆さんのご尊顔がシュッとスリムになっています。巡業、お疲れ様です。

演技は大千穐楽に向けて益々研ぎ澄まされていて素晴らしかったです。

ヤン・ジュンモさんの「彼を帰して Bring Him Home♪」は、2015年は生きる気力溢れる力強い歌い方だったのに、今回は、清流の様な清んだ歌い方で驚きました。違った一面を見させてもらいました。

ヤンさんのレミゼ出演に対する思いを述べています。感動しました。2019年も是非出演して欲しいです。

右横へ「＞」をクリックすると日本語訳が見られます。是非ご覧下さい。4枚中の3.4枚目に日本語訳があります。

2017 일본 레미제라블 마지막 무대인사!

Joon Mo Yangさん(@hyejoo_papa)がシェアした投稿 – 2017 10月 4 5:53午前 PDT

吉原光夫さんの「ジャベールの自殺 Javert’s Suicide♪」は見事聴き惚れます。あんなに情感を込めての歌唱は初めて聴きました。吉原さんはレ・ミゼラブルの横綱です。本当に素晴らしかったです。2017年吉原シャベール大千穐楽の日でした。

海宝直人さんの「カフェソング The Café Song♪」は初めてですが、戦った仲間を無くした失意を杖を付きながら見事に表現していました。これからもっともっと伸びる役者さんです。

上原理生さんは、相変わらず低音の良い声で舞台を引っ張って行きます。1789の再演が楽しみです。

女性陣で、森公美子さんは手慣れた感じて、宿屋のシーンで名古屋弁を少し入れたアドリブを見せてくれました。

二宮愛さん、小南満佑子さんは共に高音が透き通り安心して聞けます。

昆夏美さんの歌う「オン・マイ・オウン On My Own♪」実らない恋でも一生懸命なのが心を打ちます。

レ・ミゼラブルは心の洗濯になる本当に良い舞台です。観る時の心境により思い入れをする役が変わりますが、いずれも生きる意味を示唆してくれます。

2年後に又会いましょう。

今年の公演は帝劇で観ていまして、演出が変わった印象です。

違いは、「最後の戦い The Final Battle♪」のバリケードで、一人一人、軍隊に打たれるときはライフル銃の音と同時にスポットライトが当たるのですが、テンポが結構速くなり、さらっと終わっていました。

「宴会乞食 Beggars at the Feast♪」テナルディエ夫妻のダンスが省略されたように感じました。

それと劇場の舞台幅も狭いので、舞台装置も迫力が増したように見えて、場末の売春宿や全体の構成も違った印象でした。

この記事を書いた人

小又接骨院・鍼灸院の院長です。鍼師、灸師、柔道整復師の国家資格にて治療を行っています。屋号の小又（こまた）は、先祖の小谷屋亦治郎（亦=又）に由来します。親指シフトユーザー。
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