結果を出す手技療法のパイオニア

健康のためとストレッチポールをやり過ぎて腰痛を悪化させた70代男性(石川県)

健康のためと言っても、やり過ぎもダメな場合もあります。

日課で

腰痛予防もかねて、健康のためにストレッチポールの体操をやっています。やればどんどん楽になると思い込んで毎日実施されていました。

ある日突然に

中腰で下を向くと左の足に激痛が出るようになり来院されました。

病態は

基礎疾患として腰椎4.5番の変形腰椎症があります。

治療は

3回目の診察の結果、胸椎11.12番に過度の負担がかかっていました。特定するのに時間がかかりました。

対症的に治療を行い、体動時の痛みは解消されました。

悪化した理由を推察する

この患者さんには、ストレッチポールで背筋を伸ばすのが、その人の脊椎カーブに合わなかったと考えられます。

若い人でこのようなことはあり得ません。脊椎も柔軟性が無くなってきます。

行う回数を減らせば、このような症状が出なかったのかも知れません。

高齢になると、たとえ良いことでも徐々に体を慣らす必要があります。

「及ばざるは過ぎたるより勝(まさ)れり」

徳川家康の言葉ですが、言い得て妙です。どんな健康法もやり過ぎはいけません。

気持ちは皆さん若いですが、肉体は確実に年を取りますから、健康法も年代に合わせた方法を考えましょう。

人の健康法が自分に合うとは限らない

年齢と共に体質もかわりますので、人の健康法が自分に合うとは限りません。

単に伸ばせば良いじゃないかというストレッチは危険なので、やってみて合わない場合は、止めて他のを探しましょう。

この記事を書いた人

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。柔道整復師、鍼灸師の国家資格にて施術を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。