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“厳しい”糖質制限食を続けると血管障害が起きる可能性が上がります!

厳しい糖質制限食の血管障害が起きる可能性が上がります。

詳しい解説や図は、NPO法人日本ローカーボ食研究会をご覧下さい。

日本ローカーボ食研究会 :: 第11章 厳しい糖質制限の危険性ともっとも死亡リスクが低い糖質比

厳しいとは、三食のことを指します。

この専門誌は私たちには難解なbiologyの論文が掲載されるのが普通で、食事療法の論文はまれです。この論文の影響が大きいことが考慮されたと予想されます。

引用:日本ローカーボ食研究会 :: 厳しい“糖質制限食”の血管障害

と解説されています。

実験は

ハーバード大学 
心血管部門と幹細胞研究所の共同研究

「Vascular effects of a low-carbohydrate high-protein diet」 Foo, SY et al. PNAS, Septmber,8, 2009, vol 106

この論文は、基礎医学分野では超一流の専門誌Proceeding National Academic Science(日本ではプロナス)に掲載。

マウス12週間の実験で、人に換算すると約6-7年間に相当

PubMedの原文

Vascular effects of a low-carbohydrate high-protein diet. – PubMed – NCBI

食事内容

P:F:C=タンパク質(Protein):脂肪(Fat):炭水化物(Carbohydrates)

  • 低炭水化物高蛋白食(LC-HP)(P:F:C=45:43:12%)
  • LC-HPは”厳しい”糖質制限食

  • 一般的な西洋的食事(WD)(PFC=15:42:43%)
  • WDは現代アメリカの一般的食事

  • ハイカーボ食(HC)(PFC=20:15:65%)
  • HCは日本食に近い構成

をそれぞれ12週間食べさせて、さまざまな角度から分析

結果は、

Diet EPC FIGURES 2009_04_14 FSY.ppt
赤くなっているのがアテローム性動脈硬化の場所

(1)大動脈を解剖したときの動脈硬化の範囲は、LC-HPはHCやWDに比べて有意に広いこと。

(2)血清脂質、血糖値、酸化ストレスマーカー、炎症マーカーは3つの食事群で差がなかった。 

(3)LC-HPマウスでは骨髄と末梢血の内皮前駆細胞(Endothelial progenitor cell:EPC)、つまり血管再生のマーカー細胞の数が有意に低下していた。

(4)LC-HPのマウスから分離されたEPC(細胞)の活性化セリン・スレオニンキナーゼは有意に低下していた。この酵素はEPCの増殖、運動、生存に深く関係している。

(5)LC-HPは動脈硬化を長期的に促進するが、それは脂肪以外の主要栄養素、たぶん高蛋白が影響しているらしい。

引用:日本ローカーボ食研究会 :: 厳しい“糖質制限食”の血管障害

解説は

厳しい糖質制限+高蛋白食では、血管再生の根幹が傷害されることにより、虚血による血管障害がおこっても血管再生がおこりにくいことを示しています。

それは血液中の心血管障害マーカー(血糖、コレステロール値など)とは無関係に起こることも示されています。

つまり、長期的に血清脂質や血糖値が下がることとは無関係に、長期的に厳しい“糖質制限食は心血管死やイベントを増やすという大規模研究の結果を説明できます。

引用:日本ローカーボ食研究会 :: 厳しい“糖質制限食”の血管障害

私の解釈は

  1. 三食、厳しい糖質制限+高蛋白食では動脈硬化になる。
  2. 厳しい糖質制限+高蛋白食では、虚血による血管障害がおこっても血管再生がおこりにくく、血液中の血糖、コレステロール値などとは無関係に起こる。
  3. 長期的に厳しい糖質制限食は心血管死やイベント(病気)を増やす。

ポーランドから厳しい“糖質制限食”による動脈硬化

動脈硬化の面積について、追試研究がポーランドの研究者から発表されています。これも、ハイカーボ食(SC)、現在の西洋食(WD)、厳しい糖質制限+高蛋白食(LC-HP)の食事別に、マウスを使って大動脈の硬化面積を比較しています。

 Kostogrys RB, Franczyk-Zarow M, Maslak E, et al. Low carbohydrate, high protein diet promotes atherosclerosis in apolipoprotein E/low-density lipoprotein receptor double knockout mice (apoE/LDLR(-/-)). Atherosclerosis 2012;223:327-31.

結果は、

ハーバード大学の研究と同じで、厳しい“糖質制限+高蛋白食”で最も大血管の動脈硬化面積が広いことが示されています。

引用:日本ローカーボ食研究会 :: 厳しい“糖質制限食”の血管障害

PubMedの原文

Low carbohydrate, high protein diet promotes atherosclerosis in apolipoprotein E/low-density lipoprotein receptor double knockout mice (apoE/LDLR(-… – PubMed – NCBI

私の解釈は

厳しい“糖質制限+高蛋白食”で大血管の動脈硬化が起きるので、いきなり重篤な疾患にかかる

ダイエット目的なら

先ず総カロリーです。

厳しい糖質制限食は体に水分が貯まらなくなるので、当然痩せます。

やっても一食までです

糖質制限食は素晴らしい食事法ですが、まだまだ発展途上です。闇雲に続けると後で痛い目に遭います。

健康な人は、やっても一食までです。

酒飲んで厳しい糖質制限食を続けると、肝臓障害が起きる可能性が上がります。アルコールを分解するには炭水化物が必要になります。

正しい糖質制限食を行いたい方は

灰本先生は、日本ローカーボ食研究会の代表幹事で、日本で最初に糖質制限食を医学として研究されている先生です。

灰本クリニック :: ホーム

愛知県春日井市にあります。

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この記事を書いた人

村坂 克之

村坂 克之

村坂療法の創始者、小又(こまた)接骨院院長です。
国家資格である柔道整復師、鍼灸師にて、科学的根拠(evidence)の西洋医学と実証経験の東洋医学の調和を図り治療に当たっています。
実証経験とは症例(n=1)の積み重ねのことです。
特に手技治療においては臨床の蓄積が治療成績につながります。
通常の治療で改善しない人、検査が異常無しでも症状がある人、手術を検討されている人、手術後の後遺症でお悩みの人は、どうぞご相談下さい。
手術の選択する場合でも、事前に治療や独自リハビリなど行うことにより術後の結果が良くなっている症例も多いです。
施す治療に100%の正解はありませんが、お力になれば幸いです。