44年の臨床実績 結果を出す手技治療

頸椎症による手のしびれに、刺さない鍼「てい鍼」が有効でした―70代・80代女性の症例から―

頸椎症は、加齢に伴う首の骨や椎間板の変化によって起こる疾患で、首や肩の痛み、腕や手のしびれなどの症状を引き起こします。

高齢者の頸椎症

特に高齢の方では、整形外科で治療を受けていても「なかなか変化を感じられない」「年齢のせいだから仕方ないと言われた」と悩まれているケースが少なくありません。

整形外科で処方されるお薬は、痛み止めとしびれ止めになり、変化が無ければ薬剤を変えるか処方量を増やすしかありません。物理療法も効果は殆どありません。最後は手術となります。

今回ご紹介するのは、70代と80代の女性お二人の症例です。お二人ともすでに整形外科で治療を受けておられましたが、症状の改善を実感できず、当院へ来院されました。

頸椎症 – Google 検索

症例

70代の女性は、初回の施術後から変化を感じられ、手のしびれが少し軽減しました。また、首を動かしたときの痛みも和らぎ、「動かすのが楽になった」とお話しくださいました。

一方、80代の女性は変化がゆっくりでしたが、5回目あたりから少しずつ楽になり、10回目を過ぎた頃には「確実に良くなってきている」と実感されるようになりました。

骨は治らないが

このように、頸椎の変形そのものを元に戻すことはできませんが、症状を軽くすること、日常生活を楽にすることは十分に可能です。

特に高齢の方では、「治らない」と決めつけてしまう前に、身体に合ったアプローチを選ぶことが大切です。

骨粗しょう症は危ない

今回のお二人は、いずれも骨粗しょう症の既往がありました。そのため、強いマッサージや無理な矯正は行えません。揉んだら壊れます。

当院では、身体への負担が極めて少ない「てい鍼(刺さない鍼)」を用いて施術を行いました。皮膚に軽く触れる、あるいは近づけるだけの刺激ですが、神経や筋肉の緊張を穏やかに整えることができます。

今後

てい鍼治療は、受けている側からすると「何をされているのか分かりにくい」という一面もあります。しかし、症状が改善してくることで、その効果を実感し、納得していただける治療法でもあります。

【てい鍼】痛くない、刺さない鍼で心と身体を整える – 小又接骨院・鍼灸院

今後も、より精度を高め、「スパッと効いた」と感じていただける施術を目標に、研鑽を続けていきたいと考えています。

頸椎症による手のしびれでお悩みの方は、年齢を理由にあきらめず、一度ご相談ください。

  • -
    コピー

この記事を書いた人

アバター画像

村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。鍼師、灸師、柔道整復師の国家資格にて治療を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。文字入力は親指シフト(orz配列)ユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。