自己実験と臨床において、小周天の再現により顕著な効果を確認しました。現代の電子社会では必須の治療法になると思われます。
特に、督脈と任脈を連結させる施術により、頭部のモヤモヤ感や精神的な曇りが明瞭に改善される症例が見られています。
気の流れは見えませんが、イオンパンピングコードを使い制御できるので本当にあるかもしれません。
小周天とは
気功や道教の修練法であり、会陰(CV1)から百会(GV20)を通り、任脈と督脈を一巡させる気の流れの調整法です。これは精神集中、気血の調和、健康促進に寄与するとされます。
自力の修練で会得することも大切ですが、往々にして気功にハマると夢の世界にいってしまう人が多いので、現実問題として近寄らない方が賢明だと思います。
参考資料
参考にしたのは、かつて鍼灸トポロジー学部会の講師であった関行道(せき こうどう)医師(沼津市)の資料であり、以下の文献を基にしています:
- 『鍼灸トポロジー学部会論文集2 臨床編』
- 『現代電気針治療学』
関医師の提唱する太極療法をIPコードにより再現したところ、局所治療を組み合わせることで再現性の高い効果を得ることができ、患者からも好評を得ています。
IPコード治療による太極療法(本治法)は驚くほど効果的です – 小又接骨院・鍼灸院
臨床実施例
- 加重穴:百会(GV20)+天突(CV22)(本来、任脈は承漿(CV24)なのですがが、内出血リスクのため天突(CV22)を代用とすることを提案されています)
- GV20:置鍼、CV22:スリーエム製貼付電極を使用
- 通電設定:10Hz、IPコードは2本使用し両極通電(百会と天突、黒⇔赤、赤⇔黒)
- 施術時間:約15分
- 主訴の改善:頭重感・夏バテ様症状・慢性疲労・疼痛の軽減
特筆すべきは、任督脈が口腔内でも交会していて、これが小周天再現において重要な鍵であると考えられます。
東洋医学的観点からも、任脈と督脈の連結=小周天の流れは、気血の循環と精神面に深く関わるとされ、再現性を持った治療法として注目に値します。
このような治療法が44年前に発表されていたとは、恐れ入谷の鬼子母神です。
色々な治療法が出ては消えていますが、鍼灸が活気を呈した頃の技術を追試することの大切さを知りました。

