この患者さんです。
鍼の刺激が「超」苦手
当院独自の鍼灸療法を行ったら、3日間無痛で過ごせたそうです。感動されていました。
後、痛みが出てきましたが10日間は調子が良かったようです。
鍼を刺すときの痛みはありませんが、より強く効かせるために、太い番手の鍼を使います。
この症状には雀啄(じゃくたく)という手法は使いませんが、刺入後に体に響く電撃様のショックが、苦手で苦手でと訴えられます。
この感覚は、患者さんで全く違いますので、実際に施術しないとは分かりません。
脊椎矯正も効果的
先天性股関節脱臼の場合、脊椎矯正だけでも痛みが取れます。
骨盤と仙骨の間の仙腸関節の動きを回復させるのですが、カイロプラクティックやAKAなどの成書に書いていない動きが一番大切です。
私の矯正は、皮膚牽引が正確にできないと目的の関節を動かすことができません。
殆どの施術者が知らないのですが、私の考えた順番にパズルのように矯正を行うと、この必要性が見えてきます。
モーゼの海が割れるように、矯正の方向性や道筋が分かるのです。
その動きを回復させると、その場で股関節の動きが劇的に回復します。
アッと驚く為五郎です。(テレビ番組『巨泉・前武ゲバゲバ90分!』風で)
患者さんも目を白黒させてビックリされます。
筋反射力の向上が必要
女性の股関節疾患を長年治療して思うのは、当院でも行う脊椎矯正や鍼灸療法などの治療法でも、ベースの筋反射が改善されないと、そんなに効果が出ない症例があります。
患者さんの状態次第です。
軽い痛みなら運動で改善と考えますが、痛みがあると痛い運動を避ける傾向になり、無理して行うと悪化を加速させます。
ところが、加圧リハビリ®で筋反射力を向上させると、みるみる改善します。
施術で痛みを取れても、持続性や痛みの解消までは、患者さんの状態次第の運任せでしたが、組み合わせでようやく確実に改善するようになりました。
年齢で治療法も違う
同じ先天性股関節脱臼の患者さんでも50代、60代、70代となると、鍼灸は必須となります。
意外に年齢を重ねると、鍼の刺激が心地よく感じるようになってきます。
年齢を鑑みて、症状や年齢や感受性に合わせて、最適の治療法を行います。