結果を出す手技療法のパイオニア

骨粗しょう症や脊椎に問題がある人ほど揉んで欲しいと言われるのは硬節(sclerotome/スクレロトーム)から来る感覚異常が原因

人々は痛みがあると、その場所がこっているから揉んでもらえばとよく言われます。

筋肉にこのような反応が出るのは結果なのです。何事も因縁である原因と結果は必ずあります。

当院では原因を治しますから、患部のマッサージは行いません。患者さんは、最初は怪訝な表情をされますが、徐々に改善すると納得されます。

この方法で改善しますと揉んで欲しい感覚から解放されます。

中には、マッサージ目的で来院される人がおられますが、目的が違うので知らない間に来院されなくなります。

強いほど効くの?

マッサージは、圧刺激による微少打撲を引き起こす行為になります。この微小損傷を治す体の反応が症状の改善につながります。

しかし、強いマッサージを繰り返すほど、筋組織を潰して血流阻害が出て余計にこります。

按摩喰あんまく

こうなると、揉んでも揉んでも症状が回復しません。これを「按摩喰い」と言います。なんか妖怪みたいです。

頻繁に通ってくれますから施設としてはありがたいお客さんになります。

当院に「按摩喰い」さんが来院されて、こっている場所を拝見すると皮膚の色が皆さん悪くなっています。血流が阻害されている証拠です。

これはシップを長年貼っても同じ現象が起きます。

取り憑かれた「按摩喰い」から逃れるには、禁煙や禁酒と同じで、止めた最初は禁断症状が出ます。

それは長年の悪しき習慣のクセなのです。

肩こりの原因

中年女性は肩こりを訴える人が多いのですが、原因はどこにあるのでしょうか。

首、頸椎の関節に負担がかかり、関連痛で肩がこります。現代スマホ時代で余計に肩こりの人が増えています。姿勢は関係はありません。

治療は椎間関節の可動性不良を治すわけです。

ストレスでも肩はこります。これは僧帽筋の支配神経が、脳神経の副神経が支配するからです。マッサージで楽になるのもストレスが解消される面もあります。その意味ではリラクゼーションは必要かなと思います。

意外に見過ごされやすいのは、血圧管理がちゃんとされていなと肩がこります。しっかりお薬を飲んで血圧を下げましょう。

高齢者になってもこりを強く訴える人がいますが、あきらかに骨粗しょう症や脊椎の椎間関節が発症のベースになり、硬節の感覚異常のようです。

だから揉んでもその場限りで改善しないのです。

長年の臨床で

鍼で骨膜を刺激すると、色々な症状が落ち着くことを多く体験しますから、硬節(sclerotome/スクレロトーム)は存在します。

sclerotome – Google 検索

この図を発見したら、今まで不明だった痛みやしびれの原因がハッキリ分かってきました。

東洋医学の経絡(Meridian)や、西洋医学の皮膚分節(dermatome/デルマトーム)、筋節(myotome/ミオトーム)もありますが、この考えも、今後多いに必要です。

引用:Comprehensive Medicine Vol.13 No.1(2014)

表紙の図:SÉMIOLOGIE DES AFFECTIONS DU SYSTÈME NERVEUX / Masson Et Cie Editeurs

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村坂 克之

小又接骨院・鍼灸院の院長です。鍼師、灸師、柔道整復師の国家資格にて治療を行っています。屋号の小又(こまた)は、先祖の小谷屋亦治郎(亦=又)に由来します。親指シフトユーザー。
詳しくは院長略歴をご覧下さい。