放送から20年がたった「映像の世紀」を、最新のデジタルリマスタリング技術(高画質化)によって、画質・音質も新たにハイビジョン版としてよみがえらせました。細部まで映像が良くなっています。
放送内容を調べました。動く世界史として素晴らしいと思います。
第三集から、デジタルリマスターの効果がハッキリ出ています
第3集 それはマンハッタンから始まった
噴き出した大衆社会の欲望が時代を動かした
1920年代は、戦争景気に沸くアメリカが、その富をもって国力を高め、以後の資本主義社会の基本スタイルを形成した時代である。
娯楽性の高い大衆文化、モータリゼーション、マスメディアの発達とその功罪、大衆の飽くなき富の追求とモラルの変化、ヒーローの誕生とスキャンダリズム、膨大な移民社会と排他主義、多様な犯罪、そして拝金主義と好況の果てに経験する経済恐慌へのプロセスは、この時代のアメリカに際立って現れたものである。
それは、やがて各国で成熟していく大衆社会が経験するものであり、ルーツであった。
20年代には、映画館にかかるニュース映画が定着し、社会の変貌を伝えている。こうしたアメリカ社会の様相、その光と影をニューヨーク・マンハッタンを舞台に描いていく。
引用:映像の世紀 第3集 それはマンハッタンから始まった
オープニングでは、20年前のマンハッタン島がカラーで映っています。アメリカ同時多発テロ事件で攻撃された世界貿易センタービルも映っています。
ニューヨーク、エリス島の移民
エリス島に合衆国移民局がありました
エリス島 – Wikipedia
帰還兵士のパレード
黒人兵だけの部隊、第369連隊、ハーレム地獄の戦士
369th Infantry Regiment (United States) – Wikipedia, the free encyclopedia
戦地でジャズを演奏した。
ハーレムの黒人達
もともと白人街だったが、作業員が集まり黒人のハーレム街となる
ジャズとコットン・クラブ
コットンクラブの由来は黒人が作業で綿をついだことから
キャブ・キャロウェイ – Wikipedia
晩年、映画ブルース・ブラザースに出て「ミニー・ザ・ムーチャ」を歌ったました。
マンハッタンのビル建設ラッシュ
高層ビルの建設ラッシュ
ベルサイユ会議のウッドロウ・ウィルソン
アメリカは国際連盟には不参加、経済発展を追求
インフレに苦しむドイツ
第一次世界大戦の賠償で、パン1個1兆マルクにまでインフレ
ロシアの飢饉
干ばつによる未曾有の飢饉で300万人の餓死者、アメリカが100万人分の食料援助、但しソビエトに投獄されてるアメリカ人の釈放を条件に
裕仁親王の訪欧
昭和天皇 – Wikipedia
二十歳の時の訪欧、後の自由を満喫できたと回顧された
ラジオ放送の始まり
最初は大統領選挙開票速報、1920年の秋、ピッツバーグにて
チャールストンダンスの流行
美容が流行
労働力としての黒人と移民
アメリカの繁栄の原動力
スポーツ界のヒーロー達
ジャック・デンプシー – Wikipedia
初めて100万ドル試合を行う
ルー・ゲーリッグ – Wikipedia
筋萎縮性側索硬化症となり引退する
引退試合にての演説は今でも語り継がれている「私はこの世で最も幸せな男です」、最初の永久欠番4となる、享年37歳
ブロードウェイ・ミュージカルとジョージ・ガーシュイン
音楽を伴う演劇がラジオでも放送できるとミュージカルが流行
ジョージ・ガーシュインはブロードウェイ出身
ジョージ・ガーシュウィン – Wikipedia
労働者デモとミッチェル・パーマー
アメリカ史上、もっともデモの多い時代
ウォール街テロ事件、モルガン商会で爆破事件
A. Mitchell Palmer – Wikipedia, the free encyclopedia
パーマー・レイド – Wikipedia
最初の左翼狩り(赤狩り)が始まる
K.K.K
クー・クラックス・クラン – Wikipedia
テネシー州で始まる、白人のアメリカ人を優秀な人種と考える
黒人の意識高揚と白人の反発
黒人の暴動は、白人に取っては恐怖の対象
サッコ、パンゼッティ事件
世界に初めて広まったえん罪事件
サッコ・ヴァンゼッティ事件 – Wikipedia
死刑後、1977年にえん罪と証明される
禁酒法時代
アメリカ合衆国における禁酒法 – Wikipedia
真の狙いは、移民労働者の飲酒の習慣を止めさせたいとう排他主義の現れ
ザル法であった
ギャングの横行
アル・カポネ – Wikipedia
イタリア移民、暗黒街の帝王になる
関東大震災
1923年大正12年9月1日発生
関東大震災 – Wikipedia
17万5千人死亡
朝鮮人が暴動を起こすという流言飛語が起こり、多数の殺害事件が起こる
シベリア丸にて日本人もアメリカに移民する
パリのジョセフィン・ベーカー
ジョセフィン・ベーカー – Wikipedia
アメリカ最初のセックスシンボル
レーニンの葬儀
後、スターリンが政権を握る
ヒトラーの登場
ムッソリーニと黒シャツ党
ニューヨーク証券取引所の活況
誰でも株券を買えば儲かった時代
4階以下の建物は空き家と表現、購入して取り壊してもっと高い建物を建てれば儲かると宣伝
通信販売の登場、郵便箱に入った世界一の百貨店と言われる
アメリカ農村の荒廃
農村はどんどん荒廃、1920年代から離農
ラジオの普及
遭難事故も生放送される
ルドルフ・バレンチノの葬儀
ルドルフ・ヴァレンティノ – Wikipedia
葬儀に100万人が集まる
宗教対科学の進化論裁判
進化論 – Wikipedia
進化論を教えた教師は有罪となる
アメリカの学校で進化論を教えられるようになるのは1968年から
上海クーデター
1927年4月、蒋介石が起こした反共クーデター
上海クーデター – Wikipedia
列挙諸国が派兵する
昭和天皇即位
上野~浅草間地下鉄開通
モダンガール
モボ・モガ – Wikipedia
奉天の賑わい
奉天市 – Wikipedia
満州事変の発火点となった都市
満州国
満州に住む日本人23万人、関東軍が1万人駐屯、満蒙は日本の生命線
満州国 – Wikipedia
張作霖爆殺事件
張作霖 – Wikipedia
張作霖爆殺事件 – Wikipedia
ツェッペリン – Wikipedia
日本の霞ヶ浦に来る、観客10万人
芥川龍之介と菊池寛
芥川がぼんやりとして不安と書き残して自殺する
芥川龍之介 – Wikipedia
リンドバーグの大西洋横断飛行
ニューヨークでの歓迎式典が盛大に行われる、紙吹雪で道路が埋もれた
ウォール街と大恐慌
繁栄の極みだったが
1929年10月24日、株価が当然の大暴落、5日後総崩れとなる
10月30日、取り付け騒ぎのウォール街、アメリカが破産した
世界恐慌 – Wikipedia
ここから、各国でナショナリズムが台頭し、ファシズムとなっていく
写真は第一次世界大戦の帰還兵士のパレード風景(1919年春)
引用元:「映像の世紀」デジタルリマスター版 – NHK