針麻酔が流行したころに発見されたツボと記憶しています。
ここに何かを貼られたら、転医されたほうが良いかと…💦
腰腿点(ようたいてん)
腰痛やギックリ腰の特効穴とされています。
腰腿点 – Google 検索
手の指の骨の間にあるツボです。
なぜ貼る手法が広まったのか疑問ですが、ツボに貼れば効果が出ると考えた人がいたようです。気持ちは十二分にわかりますが、このツボは反射回路が違うので効きません。残念です。
治療効果の検証をちゃんとやればこんなことは起きないのですが、、、
治療方法
第2.3中手骨の間、第4.5中手骨の間にツボがあります。
そこを手指で強く指圧するか、針で得気を得ます。強刺激です。「ぎゃー!」「うっ!」とかのレベルです。
圧や針の方向は基本手首方向ですが色々な方向があり非常に個人差があります。ポイントを押さえられるのが効く効かないの術者の腕の違いがでます。
その時点で腰痛やギックリ腰が改善されれば効果有りと判定します。
但し、この治療は体反射の利用なので、鍼治療でいう本治法を行わないと2.3時間で痛みが出て来ます。手技なら直接関係する場所の治療が必要になります。
反応が無ければ他の治療になります。ここ大事!
腰腿点にエレキバン、皮内針、円皮針などの物を貼っても治療効果はありません。
腰腿点は効果の歩留まりが悪い
一時、もてはやされた腰腿点ですが、効果の歩留まりが悪いのです。
治療する上での勘違いがあって、ツボに何らか施したから効果が出るだろうと思ってはいけないのです。私たちがよくやる間違いです。
腰腿点は懐かしい
腰部疾患には、解剖運動学療法、チクチク療法、リアラインコアが大変効果的なので、是非勉強され技術を習得されると良いです。
現在、腰腿点は全く使用しなくなりました。
術前術後の変化を見よう
平成になってから益々人体のツボへの反応が悪くなってきています。生活様式の変化なのでしょうか?
腰腿点に何かを貼ってしまう先生は、もう少し勉強されると解決の糸口が見えてくると思います。