過日、ソマニクス®勉強会で名古屋に宿泊したときに、大浴場で外国人親子と一緒になり会話をしました。
「Hi! Where are you from? ハーイ、どこから来たんですか?」は話せましたが、「Is this your first time in Japan?日本は初めて?」「How many days will you be staying in Japan? 何日滞在?」がしどろもどろになりましたが、察してくれて話してくれました。
「I was born in France and now live in Canada. フランス生まれで今はカナダに住んでて、I will be staying in Japan for two months. 日本に2ヶ月滞在します」って、なってこった!
思わず「Are you rich man?」って言いました。
したらお父さんは笑いながら「 I just have a lot of free time. 暇が多いだけですよ」って。本当なのか?冗談なのか?
後の会話は続かずでした。話題を出せません、修行が足りません…、瞬間英作文をもっとやらないと笑、
今思えば、Have you been to Shirakawa-go or Takayama? こう言いたかったんです。
カワイイお子さんにBye-byeして浴場を後にしました。
残念なのは着替えの時に、私たちの前の利用者だと思いますが、更衣室の床がベショベショで、マナーを知らない外国人が多いとガッカリました。ホテルも大変だと思います。
日本の「休みが少ない」は本当か?
「なぜ、ヨーロッパの人たちは毎年1か月以上のバカンスを取れて、さらにそれを楽しむための資金もあるのに、『働き過ぎ』といわれる日本人は、どちらも持っていないのだろう?」と、よく言われます。
さらに「フランスやドイツに比べて、日本では休みが極端に少ない」とも。では、実際のところどうなのでしょうか?
まず、ヨーロッパの例を簡単に整理します。
- フランス:法定の有給休暇が年間約30日(1年勤務で2.5日/月の計算)です。 (Omnipresent)
- ドイツ:州により祝日数は変動しますが、法定有給休暇も30日前後というデータがあります。 (Justworks)
- 祝日数(公的休日)だけを見ても、フランスで11日程度。 (コネクションフランス)
これに対して日本では、法定有給休暇の最小ラインが「勤務1年で10日」からスタートというデータがあります。 (Offdays) また、祝日数として “16日” という数値も引用されることがあります。
これだけを見ると「日本は休みが少ない」と感じるのも無理はありません。
ただし実数では差がそれほど大きくない可能性も
しかし、見方を少し変えて「実際に取得・休暇としてカウントされている日数」を検討すると、事情が少し違ってきます。
日本には、以下のような「連休確保」「飛び石連休の穴埋め休暇」「年末年始・お盆休み」など、実質的な休み日数を増やす仕組み・慣習があります。
たとえば、2024~2025年の日本では、年末年始・ゴールデンウィーク・お盆の休みを合計すると、土日・祝日・有給休暇を含めて年間休暇日数が約140日超になるとの主張もあります。
つまり、「土日+祝日+有給休暇」のカウントだけで単純比較すると差が出るものの、「飛び石連休の調整」「会社・職場ごとの特別休暇」「実際に取得できているかどうか」という実質取得可能な休みの幅を考えると、ヨーロッパの主要国と「休みが圧倒的に少ない」というほどの差ではない、という見方ができます。
では、働き方改革でその差は埋まるのか?
この点については、次のような観点から考えられます。
- 法制度・規定としての休暇日数(有給休暇の付与、祝日数、連休制度など)は改善の余地があります。
- しかし、実際に「有給休暇を取得できるか」「休暇中に十分に“休み”と感じられるか」「休暇を取ったうえで楽しむ余裕(資金・時間・心理的ゆとり)があるか」といった休める実質環境の整備が重要です。
- 日本でも働き方改革によって「年5日有給取得義務」などの制度化が進んでいますが、文化的・職場慣行的な壁はまだ残っています。
- つまり、「休みが取得できる仕組み」だけでなく、「休んでも安心できる働き方・組織文化・賃金・余暇環境」が追いつくかどうかがカギとなります。
簡潔に言えば、休暇日数そのものでは「日本が極端に劣る」というわけではないものの、実際に使えて楽しめる休暇の量・質という点では、ヨーロッパ諸国に一歩譲る部分があると言えます。
働き方改革で数字だけではなく実環境にも変化が生まれれば、その差は縮まる可能性が高いでしょう。
まとめ
- フランス・ドイツなどでは、有給休暇+祝日で年間30日以上の「法定休暇」制度が一般的。
- 日本も制度上は有給+祝日+土日でかなりの休暇数になり得るが、「取得・実感・余裕」という点でギャップあり。
- 働き方改革などで制度面だけでなく文化・実践面が改善すれば、年間1か月以上のバカンスという印象に近づく可能性あり。
公務員は「年次休暇」または「年休(ねんきゅう)」
高市総理!働き方改革も普及してきているので、祝日の日を固定して貰えませんか?
そのほうが生活がし易いんですよ。国民全員が土日休みじゃないのですからハッピーマンデーは不要です。フレキシブルな考えでお願いします!

