指の関節に起こる変形性関節症
中年以降の女性に多い症状として、指の関節が変形して痛むことがあります。
特に、指先の関節にできる「ヘバーデン結節」、指の中央の関節にできる「ブシャール結節」が代表的です。
大豆由来の健康食品が効くと言われることもありますが、実際には効果が乏しい方も多く、痛みに悩んで当院に来られる方がいらっしゃいます。
また、固定具があるものの、調理や介護など衛生管理が必要なお仕事では装着できないため、困っている方も少なくありません。
世界標準のメルクマニュアルの解説
手の変形性関節症 – 08. 骨、関節、筋肉の病気 – MSDマニュアル家庭版
当院での治療とアプローチ
ヘバーデンやブシャール結節だけでの受診は少ないのですが、他の不調で来院された方から「実は指も痛い」と相談を受けることが多いです。
当院では、鍼灸の考えで体の気の流れを整えることで、その場で痛みが和らぐことがあり、患者さんも私たちも驚くことがあります。鍼は刺しません笑
ただ、頻繁に通院できない方には、ご自宅でできるセルフケアを提案しています。
自宅でできるセルフケア:お灸
最もおすすめしているのが お灸 です。
治療の際にツボやポイントをお伝えします。やみくもにお灸をすえても効きません。
続けていくことで 痛みの軽減だけでなく、変形の進行も緩やかになる印象 があります。
髪と指は女の命なので大切にしてください。
発病して早くにセルフケアを行うほど、痛みや変形の進行を抑えるとこが可能だと思います。
患者さん例
頻繁な通院が困難になるとの申し出がありました。
専用のライターと一緒に購入して頂き、お灸をするポイントを学んで頂きました。
ヘバーデン結節、ブシャール結節に罹っている患者さんにみられる現象ですが、私が見ると手指の血流があきらかに悪いのです。
それが徐々に改善して、それと共に痛みが和らいできました。
あきらめておられたので、凄く喜ばれました。
部分的(関節)に交感神経の緊張があり、それが悪さをするのだと思います。